阪神高山故郷で初3安打、原点ミートでスタメンだ

4回表阪神2死、左前打を放つ高山。投手古谷(撮影・たえ見朱実)

<オープン戦:ロッテ3-3阪神>◇16日◇QVCマリン

 阪神ドラフト1位の高山俊外野手(22=明大)が故郷千葉で大暴れした。QVCマリンでのロッテ戦でプロ初の3安打。25日開幕戦のスタメンを決定的にした。

 強振か、ミートか。開幕まで10日を切り、黄金ルーキーが大きな決断を下していた。「まずは自分のスタイルでやっていこうと思っています」。2月のキャンプは飛距離を追求して強振し、非凡なセンスを発揮した。それでもプロの世界を生き抜くため、まずは原点に立ち戻る。明大で東京6大学史上最多の131安打をマークした打撃スタイルで勝負するという。

 覚悟を固めたヒットマンの独壇場だった。2回1死三塁。左腕古谷の外角低めカーブをすくい、一塁線を破る先制適時二塁打だ。「もうちょっと高い球を(打てれば)。犠飛でも1点入るところ。ああいう難しい球は一ゴロと紙一重の打球だった」。「H」ランプをともしても、反省が口をついた。

 4回には胸元に飛び込む球を左前に打ち返した。ミートに徹してこその打球方向。金本監督も「簡単に打っているように見える。当たりは芯じゃないだろうけど安打にできる球を安打にしている」と評する。6回も一、二塁間を破るヒットコースへ運び、猛打賞を達成した。

 QVCマリンは地元の船橋市から近く、この日は一塁側客席で母由美子さんと妹遥加さんが応援した。小学校の時はマリーンズジュニアの一員で「ずっと千葉で育った。そういう意味では良かった」。一瞬だけ表情をほころばせたが、左腕の中日大野が立ちはだかる開幕戦のスタメンを視界に捉え、武者震いしていた。【酒井俊作】