<日本ハム4-0オリックス>◇10日◇東京ドーム
日本ハム有原が、満足げにマウンドを降りた。プロ入り最多の9三振を奪い、7回2/3を5安打無失点と全うした。「チームに勢いをつけるため、どんどん飛ばしていこうと思っていた」。最速152キロ直球と、カットボールを自在に操った。「いきたい気持ちはあったんですけど…」。完封は逃したが、納得の仕事でリリーフ陣にバトンを渡した。
オリックス戦はプロ2年で通算4勝1敗。プロ初白星、初完封の節目を飾るなど好相性を誇る。それでも試合前、捕手市川との打ち合わせで「内角へ厳しく突こう」と攻めの姿勢を約束。明確なテーマが筋道となって、開幕から無傷の4連勝。防御率は1・15でパ・リーグトップ。栗山監督は「打者に向かっていく姿勢、テンポが素晴らしい」と称賛した。
昨オフ、広陵(広島)の恩師・中井監督は「アイツは変わった」と驚いた。トレーニング法を勧めたとき、前のめりになって吸収しようとする姿勢に変貌ぶりを感じた。着実な進化をたどる今。「1つでも長く(連勝を)伸ばしていきたい」と自覚十分。有原の躍進が、チームの原動力になっている。【田中彩友美】