バンデンハーク14連勝、デビュー&外国人W新記録

デビュー14連勝の日本新記録を達成し、アナ夫人に祝福されるバンデンハーク

<ソフトバンク2-1ロッテ>◇10日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(30)がデビュー14連勝&外国人14連勝と、2つのプロ野球新記録を樹立した。ロッテ打線を8回1失点に抑え、リーグトップタイ5勝目をマーク。66年堀内恒夫(巨人)のデビュー13連勝、87、88年郭泰源(西武)の外国人連勝記録も更新。チームを7連勝に導き、2位ロッテとのゲーム差を今季最多の4に伸ばした。

 チームの誰もが待ちわびていた新記録達成は、今季初登板となった大好きなヤフオクドームだった。昨年6戦5勝だった本拠地でバンデンハークが10奪三振の熱投。来日初完投は逃したが、ベンチで勝利を見届けると、あまりマウンドでは見せないガッツポーズで喜びを爆発させた。

 「ドームで投げるのは久しぶりで気合も入っていた。自分の名前が残るのはうれしいことだが、1人ではできないこと。チームの記録だと思っているし、このチームの一員になれたことをありがたく思う」

 5回まではパーフェクトピッチング。150キロ超の直球にスライダー、カーブを織り交ぜ、次々と三振の山を築いた。工藤監督が「僕にはまねできませんでした。見事です」と脱帽するほどの大記録。指揮官も「去年よりも変化球でカウントを取ったり打たせたりすることが少しずつできている。日本での勝負勘が出てきた」と成長を認める。

 スタンドのファンにささげる勝利でもあった。オランダ出身でサッカーも大好き。子供の頃、アイントホーフェンの自宅から車で約20分の距離にあるスタジアムで試合を観戦し、PSVのとりこになった。

 「初めて見に行った試合でロマーリオがゴールを決めたんだ。その後、ロナウドもPSVでプレーした。2人はいつもゴールを決めていて、僕のアイドルだったんだ。本当に格好よかった。それからずっとPSVのファンだよ」

 そのPSVが8日夜に逆転でのリーグ連覇を達成。自宅で勝利の余韻に浸った。種目は違えど、ファンの気持ちは十分に分かっている。本拠地で声援を浴びながら、負けるわけにはいかなかった。

 次なる高みは斉藤和巳が03年にマークした球団記録の16連勝。チームを3連覇へと導く助っ人の快投は、まだまだ止まらない。【福岡吉央】

 ▼バンデンハークが5勝目を挙げ、来日初登板の15年6月14日広島戦から14連勝。デビューから14連勝は66年堀内(巨人)の13連勝を抜く新記録で、デビューからの条件を外した外国人の連勝記録も87~88年郭泰源(西武)の13連勝を抜いて新記録となった。バンデンハークは白星のつかなかった8試合のうちリードを許して降板が15年7月2日西武戦、同9月23日日本ハム戦、16年5月3日日本ハム戦の3試合(他の降板状況はリード3試合、同点2試合)。堀内と郭泰源は1度もなかった敗戦投手のピンチが3度あったが、すべて土壇場の9回に味方が追いついて黒星を消しており、2つの新記録誕生には打線の援護が見逃せない。

 ◆大リーグでは 1904年にニューヨーク・ジャイアンツの左腕フックス・ウィルツがデビューから12連勝したのが最も偉大な記録とされている。すべて先発で勝敗が付かなかった試合はなく12戦で12勝した。日本選手ではドジャース石井(02年)とヤンキース田中(13年)の6連勝が最多。石井は6戦6勝、田中は8戦6勝だった。