広島ジョンソン黒田ショック吹き飛ばした大黒柱4勝

ヤクルト対広島 粘りの投球で6回を3失点でしのいだ広島先発のジョンソン

<ヤクルト3-6広島>◇10日◇神宮

 広島先発クリス・ジョンソン投手(31)が尻上がりに調子を上げ6回7安打3失点で4勝目をマークした。チームは先発投手が相次いで離脱する緊急事態。ジョンソンも初回に3失点して暗雲がたれ込めたが「ビッグレッドマシンガン打線」が3点ビハインドをひっくり返す逆転劇。緒方孝市監督(47)も選手をたたえた。

 神宮の天気とは反比例し、ジョンソンの顔は少しずつ晴れていった。何しろバックには「ビッグレッドマシンガン打線」がついているのだ。4回に丸の7号ソロ、松山の2号2ランで同点に追いついてもらった。そして代打を告げられた7回。菊池の適時打でついに勝ち越し、クライマックスは新井の適時打。ベンチの奥で白い歯がこぼれた。

 「初回から制球に苦しんでしまった。今日は攻撃も守備も野手のおかげ。しっかり守ってもり立ててくれて、3点に抑えられた」

 スタートは波乱だった。1回2死から四球で走者を出し、バレンティンにカーブを左翼スタンドまで運ばれ2失点。チェンジアップが抜けきらず、直球、ツーシーム、カットボールと配球に偏りが出た。再三の内角攻めも、緩急が使えず効果は普段より半減。2死満塁からは中村に遊撃への適時内野安打を浴びて3点を失った。5試合連続で0-3の展開としてしまった。

 苦しい台所事情。だが投手陣が恐れず腕を振れるのも事実だ。これでリーグ一番乗りの20勝。さらに12回を誇る逆転勝利もリーグ最多だ。3点以上を逆転した試合も4試合。打率、得点ともリーグトップの破壊力を誇る。序盤の凡退の間にも、確実に装填(そうてん)作業を済ませていた。狙いを定め、浮いたところを一振りで仕留めた。

 6連戦の初戦、しかもエースの登板試合で絶対に落とせない一戦をものにした。緒方監督は「打線だね。(新垣)渚も、丸の1発がなかったら抑えられそうな雰囲気だった。今日もいい攻撃だった。本当に攻撃陣をほめてあげたい」。前カードのDeNA戦で先発した横山、黒田、福井がいずれもローテーションから離脱する緊急事態。だが不安はすべて吹き飛ばす。ビッグレッドマシンガンが、今日も火を噴く。【池本泰尚】