<日本ハム6-2オリックス>◇11日◇東京ドーム
日本ハム大谷は昨オフ、いったん100キロを超えるところまで体重を増やした。筋肉量を増やすのが狙いだった。パワーアップの成果は、打球の飛び方に如実に表れている。17試合の出場で7本塁打は、12球団トップの西武メヒアの36試合14本を超える。出力がアップした分、しっかりとした自分の形でフルスイングができている。
一方、マウンドに立つとその肉体を操ることに苦慮している。投球フォーム、バランスが安定せず、要所で制球が甘くなる投げミスも目立つ。指先に例年以上にマメができるのも、パワーアップした体での投球動作に、微妙な変化が生まれた影響といわれている。
昨年は投手3冠を獲得する一方で、打者としては2割2厘、5本塁打と苦しんだ。今季は正反対。栗山監督は「打つ方は二の次。投手は(チームの)勝ち負けに直結する。去年のほうがまだいい。今年の形はよくない」と、“打高投低”の現在のバランスには、ジレンマを抱えている。
大谷は「90キロ(の体)で投げるのと100キロ(の体)で投げるのは別の作業だと思っている」と話す。出力アップした体を思うように操ることができたとき、「エースで4番」という理想型に近づく。
▼大谷が4試合連続の7号。これで本塁打率は8・43へ上昇。シーズン10本塁打以上の選手で本塁打率ランキングを出すと、1位は60本打った13年バレンティン(ヤクルト)の7・32で、10位は77年マニエル(ヤクルト)の8・52。現在の本塁打率をキープすれば大谷は10傑入りする。
▼日本ハムで4戦連発は13年アブレイユ以来となり、日本人選手では10年中田以来、6年ぶり。この日は左翼への1発で、今季は7本のうち5本が左翼方向。今季、逆方向への5本は大谷だけ。