<ヤクルト5-2広島>◇11日◇神宮
広島の1、2番が元気だ。田中広輔内野手(26)、菊池涼介内野手(26)の同学年コンビが1回、ヤクルト石川からわずか5球で先取点をもぎ取った。2人で4安打1打点2盗塁で2得点。チームは終盤8回に逆転されて連勝を逃したが、ビッグレッドマシンガンを引っ張る2人が頼もしい。
左翼スタンドで攻撃開始のファンファーレが流れたわずか5分後、今度は得点時に合唱する「宮島さん」が演奏された。田中、菊池の1、2番コンビが塁上を駆けめぐり先取点。田中は自身の応援歌が演奏される前の初球を左前へ。さらに菊池の3球目で二盗。「いいぞ広輔コール」が起こるさなかに菊池が中前適時打を放った。打者2人。わずか5球の速攻だった。
田中 いい形で点をとれたことはよかった。調子自体はいいです。頭の中を整理して打席に入れている。
菊池 先制できたのはよかった。広輔を進めようと、次につなげる意識でいきました。たまたま結果的にタイムリーになった。
1、2番で先取点をとれば、中軸も燃える。丸は二直に倒れたが、新井が中前打でつないだ。1死一、三塁となり、チャンステーマが演奏されてからは、5番エルドレッドが右翼へ犠飛。菊池のスライディングでタッチをかいくぐる好走塁もあって、2度目の「宮島さん」。試合前まで5戦連続だった0-3の展開を、すぐに止めた。
田中は3回の第2打席でも内野安打で出塁。フリーサインから再び二盗も決めた。菊池は5回の第3打席で遊撃への内野安打。ヘッドスライディングで気合をみせた。グラブの型の好みこそ違えど、攻守で息ピッタリ。2人で4安打2得点と暴れ、田中はセ・リーグ最多の33得点だ。
ただ2回以降はヤクルト石川を崩しきれず、投手陣が8回に逆転を許した。これで首位とはゲーム差なしながら3位に転落。だがチームに暗さはない。「もっと(得点を)増やせるようにしたい」と田中が言えば、菊池も「また明日です」と気持ちを切り替えた。「また明日は若い投手が投げる。恐れずにいってほしい」とは緒方監督。ビッグレッドマシンガン打線は2人が引っ張る。「勝利の宮島さん」を、今日は高らかに歌わせる。【池本泰尚】