<楽天4-0西武>◇12日◇コボスタ宮城
不惑を迎え初のお立ち台で、楽天のベテラン松井稼の声色が弾んだ。「絶対に打ってやろう…。という気持ちではなくて、何とかなるだろうと思って打ちました。何とかなるだろう打法です!」。40にして惑わなかった。8回1死満塁、西武牧田の3球目を振り抜いた。決勝の適時打が右前へ。「後ろには銀次たちがいる。自分がとは思わずに、三振を恐れないで思い切っていきました」。冷静さと思い切りが生んだ円熟の一打だった。
開幕から状態が思うように上がらず、試合直前まで打率は1割台と低迷を続けた。「まだ状態は上がっていないけど、チャンスをもらっていたので何とかチームのためにと思っていた」。結果の出ない中で、やれることを考えた。練習で見せる背中と全力プレー。6回に西武中村の打球を内外野の連係不足で中前打としたことを踏まえ、試合後には特守を提案。自らも午後10時近くまで守りについた。
梨田監督は「いい仕事をしてくれた。試合前まで打率1割で、数字を見るのも嫌だったろう。これで2割。早く2から3に乗せてくれると思う」と今後の活躍に期待。ベテランの復調が楽天を上昇気流に乗せる。【松本岳志】