<ロッテ0-3西武>◇18日◇QVCマリン
キャプテンの執念が窮地を救った。西武栗山巧外野手(32)が3回2死二塁から、外角低め141キロを左中間にはじき返す決勝の適時二塁打。「食らい付いていくだけ。後ろがメヒア、おかわり(中村)だし、僕で勝負だったと思う。打ったことより金子のナイススチールですよ」と自身のバットより直前に二盗を決めた金子侑をたたえた。
この日の猛打賞を加え、ここ5戦で18打数8安打。波に乗り切れないチームを必死のスイングでけん引するが、その陰には強い決意がある。30歳を過ぎ、迎えたプロ15年目。ここ2年間は納得できる数字を残せなかった。「1日1日にどれだけ集中できるか。年下からどれだけ突き上げられようが、まずは対自分なんです」。チームの勝利に貢献し続けるために、おのれを追い込む覚悟を示した。
グラウンドに立つために、体のケアにも最善を尽くす。開幕直後の4月3日、走塁中に左太もも裏を痛めたが、欠場は1試合(同5日)のみ。デーゲーム後にナイターが組まれる週末は、ホーム試合でも球場周辺に宿を取り、体調管理を優先する。「今年は家族への愛情より、野球を頑張らないといけない立場」と、力を込めた。
主将の一打で流れをつかみ、最下位を脱出した。「1点取ること、1点守ることがどれだけ大変か。チームを立て直すには1人1人がしっかり考えて、成功体験を積み重ねていくしかない」。チーム一丸での巻き返しへ、その背中で引っ張っていく。【佐竹実】