ソフトバンク大隣2度目復活星 難病乗り越え糧に

大隣(左)と捕手の細川はお立ち台でガッツポーズ(撮影・今浪浩三)

<ソフトバンク6-2楽天>◇10日◇ヤフオクドーム

 ソフトバンク大隣憲司投手(31)が、左肘手術からの復活白星を挙げた。今季初登板で楽天を6回4安打1失点に抑え、昨年6月9日以来、397日ぶりの勝利。07年のプロ入り以来、10年連続の白星をつかんだ。

 1年ぶりにお立ち台で聞く歓声が懐かしかった。「最近ケガばかりで申し訳ない。時間がかかりすぎ、チームに迷惑を掛けてしまったが、初勝利を挙げることができてよかった。若い後輩には負けていられない」。

 14年に腰にしびれを感じる黄色靱帯(じんたい)骨化症からの復活を遂げたが、左肘に違和感を覚えながらの投球が続き、昨年8月に左肘を手術。再び地道なリハビリ生活が始まったが、国指定の難病を乗り越えた経験が、大きな糧になった。

 「もう症状がでることはないし、気にもならない。あの時に比べたら、今回は肘なので、投げられなくなることも気にしていなかった。いい意味で深く考えずにいられた」

 2月のキャンプ序盤までは順調だったが、肘の状態は一進一退。2月中に見込んだ実戦復帰は4月までずれ込んだ。今季は和田が復帰し、千賀、東浜も台頭。先発ローテ争いは昨年以上に激しいが、それでも焦ることはなかった。

 球宴をはさむため、1度出場選手登録を抹消され、後半戦で再び出番が与えられる予定。大隣は「しっかりアピールして最後までローテーションに入れるようにやっていきたい」。3連覇へ突き進むチームが、また戦力を厚くした。【福岡吉央】

<大隣の復帰過程>

 ◆15年6月18日 ウエスタン・リーグ広島戦(雁の巣)で登板。左肘に違和感を覚える。

 ◆8月26日 関東地方の病院で内視鏡による左肘の「関節形成術」を受ける。全治3~4カ月。

 ◆11月19日 31歳の誕生日にキャッチボールを再開。

 ◆16年1月23日 福岡・西戸崎室内練習場で手術後初のブルペン投球。30球を投げた。

 ◆4月9日 2軍交流戦日本ハム戦(タマスタ筑後)で実戦復帰。2番手で2回、16球。無安打無失点。

 ◆6月30日 ウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)で先発し、今季最長の8回2/3、134球を投げ3失点。