阪神原口 モンスター筒香ゲットして反攻ロードへ

DeNAの主砲筒香封じに闘志を燃やす阪神原口

 ハマのモンスター筒香を倒して、長期ロードをGO発進だ。阪神は今日2日のDeNA戦(横浜)から7カード20試合の「長期ロード」で、借金10からの巻き返しを図る。まずは7月16本塁打と絶好調の筒香を封じないことには、浮上の道は開けない。主戦マスクをかぶり、中軸打者としても筒香と渡り合う原口文仁捕手(24)も気合を入れ直して旅立った。

 午後1時半。灼熱(しゃくねつ)の鳴尾浜。1人の若虎が敵地横浜へと歩を進めた。原口の背後を、まるで内に秘める闘志を前面に押し出したかのようにかげろうが揺れる。巻き返しをかける長期ロードで主役となりうる男は、緊張感漂う表情で決意を示した。

 「筒香だけでなく、全体的に打線がいいので何とかしないといけない」

 原口が警戒するのは、今日2日から対戦するDeNAの強力打線だ。7月29日広島戦では24安打19得点と大爆発。中でも原口が特別に意識する相手は、4番筒香だろう。7月は月間打率4割2分9厘に16本塁打。ここまでDeNAには8勝4敗と大きく勝ち越している阪神だが、7月は対戦がなかった。完全に突き抜けてしまった筒香をいかに封じるかが、3位DeNAを引きずり降ろすカギを握っている。

 原口にとって筒香は、実績ではまだ及ばないが、同学年でともにチームの中軸を担う者同士。オールスターでも試合前に軽く野球談議をかわすなど、お互いが意識しあっている。なおさら負けるわけにはいかないのだ。

 チームは長期ロード前最後の甲子園6連戦で5勝1敗。夏祭りの立役者となったのは、まぎれもなく原口だった。その6試合で打率4割2分1厘、10打点と奮起。7月31日の中日戦では初の4番を任されるなど、金本監督の信頼も揺るぎないものとなりつつある。マスクをかぶっても同27日ヤクルト戦で能見の完封勝利を演出。攻守でチームに欠かせない存在になっている。横浜でのリーグ戦はプロ初となるが、オールスター第2戦では代打出場し、左翼フェンス最上部を直撃。残り数センチで本塁打となる適時二塁打を放った。ヨコハマの主、筒香を向こうに回し、活躍するイメージはできている。

 いよいよ始まる長期ロード。4番での出場意欲を問われた原口は「もうないでしょう」と少し表情を緩めながら「自分はまだまだなんで、しっかりやりたい」と引き締めた。3位DeNAとは5ゲーム差。借金返済、そしてAクラス浮上に向け加速したい長期ロードを、背番号94がけん引する。【梶本長之】

 ▼阪神は夏の長期ロード(甲子園を出てから戻ってくるまで)で3年連続で勝ち越している。昨季は8月4日から27日まで12勝8敗。京セラドーム大阪での主催ゲーム6試合は全勝。和田監督2年目の13年が14勝9敗、14年は11勝10敗。

 ▼近年の監督初年度は、岡田監督の04年が9勝9敗1分け。真弓監督の09年は11勝10敗で勝ち越し。和田監督の12年は7勝14敗3分けと負け越した。