逆転だけじゃない!広島「コイの方程式」で逃げ切り

最終回をピシャリと締め、捕手石原(左)とハイタッチする広島中崎

<ヤクルト3-4広島>◇4日◇神宮

 広島の勝ちパターンは逆転だけじゃない。逃げ切りもある。7回途中から継投に入ると、今村-ジャクソン-中崎とつなぐ「コイの方程式」を完成させ、1点リードを守りきった。

 2番手の今村が相手の勢いを断った。7回無死二塁で登板し、坂口に適時打を浴びたが、犠打後に上田、山田を連続三振に抑えた。山田には4球フォークで追い込み、最後は147キロ速球で仕留めた。1度もバットを振らせなかった。「最後はどっちでもいいかなと。1球も(直球を)投げていなかったので、1発で合わせられるとは思わなかった。チームが勝ててよかった」。ジャクソンに次ぐ58試合に登板し、中継ぎ投手では最多の64回2/3を投げている。だが「きつい」「しんどい」という言葉は決して口にせず、黙々とマウンドに向かう。この姿勢が若いブルペン陣を引っ張っている。

 今村の快投にジャクソンと中崎が続いた。球団4人目のシーズン30セーブを達成した中崎は「猛さんとジャクソンが抑えた流れをしっかりつなげられた」と、逃げ切りに胸を張った。他にも前日0封リレーした岡田、大瀬良、一岡もいる。中継ぎ陣が強いからこそ、逆転を生み出している。

 点灯から足踏みすることなく、マジックを4に減らした。緒方監督は「打つべき人が打って、守るべき人が守って、抑えるべき人が抑えた。1人1人がしっかりと役割を果たしてくれた」とチームの確かな成長を感じていた。【前原淳】