日本ハム近藤あっぱれ4割、張本並ぶ球団タイ46戦

右前打を放つ近藤(撮影・黒川智章)

<日本生命セパ交流戦:日本ハム6-1DeNA>◇5月31日◇札幌ドーム

 日本ハム近藤健介捕手(23)が「あっぱれ」な記録で偉大なOBに並んだ。7回に右前打を放ち、3打数1安打2四球で打率4割7厘。今季出場46試合目で4割の大台維持は、73年張本勲氏に並ぶ球団史上最長記録。「(打率は)いつかは落ちてくると思っているので、1日1本いいところで打つということは心掛けている」。その姿勢が実った。

 持ち味を存分に発揮した。第1打席から2打席連続で四球を選んだ。第1打席は中田の先制打につながっている。57安打を放つ好調な打撃が目立つが、両リーグ最多の51四球も際立っている。後続には中田含め強打者がそろう。だからこそ「後ろにいるだけでも打席の入り方が全然違う」。安打を狙うだけではない。打線をつなげる意識を持ちながら数字を残している。

 昨年は左ひざの痛みでシーズンをフルに戦えなかった。その悔しさを晴らすため、ウエートトレーニングに力を入れた。コンディショニング担当の白水トレーナーは「1・5倍はやっている」と証言する。その成果で踏み込む際に重心がぶれにくくなった。

 6年目、主力としての自覚もあふれる。遠征先では後輩を食事に連れ出している。ルーキー石井一ら後輩を車に乗せて球場入りしたり、誕生日プレゼントも贈る。プレー以外でもチームを引っ張る兄貴肌で、信頼を集めている。

 今日1日も4割を維持すれば、球団史上最長記録になる。「せっかくここまで来たら達成したい」と意欲を見せる。その先には、89年に巨人クロマティがマークした日本球界最長96試合という記録もある。今の近藤の成績なら、張本氏も「喝!」ではなく「あっぱれ」をプレゼントしてくれるはずだ。【保坂果那】

 ▼近藤が46試合出場して打率4割7厘。2リーグ制後、打率4割を維持した記録は89年クロマティ(巨人)の96試合が最長で、46試合以上は12人目。日本ハムでは日拓時代の73年張本に並び球団最長となった。46試合以上維持した過去11人のうち8人が首位打者を獲得し、タイトルを逃したのは故障で規定打席不足の13年ルナ(中日)を含め3人だけ。46試合時に打率4割6厘(155打数63安打)の73年張本は、残り試合が286打数80安打の打率2割8分。最終打率は3割2分4厘で首位打者を逃したが、近藤はどうか。