中日の4年目鈴木翔太投手(21)が自身最長の7回2/3を6安打1失点に抑え、今季3勝目を挙げた。

 強力ソフトバンク打線相手に、失点は6回の3番柳田に許した9号ソロの1点のみ。7回先頭の6番中村晃にファウル6本で粘られたが、12球目の内角直球142キロで見逃し三振。吉見、大野が打ち込まれた打線相手に攻め込んだ。

 13年ドラフト1位右腕は「向こうの打線は積極的にどんどん打ってくるので、打者のタイミングで打たせないのと、イニングの先頭をしっかりアウトに取っていくことを考えていました。要所でフォークがいいところへ決まってくれました」と自身初の連勝に息を弾ませた。

 21歳がチームの連敗を3で止め、5位に浮上させた。森繁和監督(62)は「ああいう投球をしてくれたら、うれしい誤算。2人の鈴木を見なくていい」とニンマリ。自滅から失点しながらも2勝目を挙げた5月24日DeNA戦(横浜)後、森監督は「鈴木? 2人いるから知らないよ。いい鈴木と知らない鈴木君と。悪いところは見ないようにしている」と話していた。この日は「悪い鈴木君」は出てこなかったようだ。