<日本生命セパ交流戦:楽天6-0巨人>◇5月31日◇koboパーク宮城
楽天の勢いが止まらない。梨田昌孝監督(63)が、巨人の左腕吉川光対策で、両打ちを含めて7人の右打者を先発メンバーに並べた。3回にはウィーラー、アマダー、今江の適時打で3点を先制。好調の茂木、島内、岡島をベンチ待機させる大胆な采配で、初優勝した13年以来の貯金を「20」に伸ばした。
試合開始直前、球場の楽天ファンがざわついた。先発オーダーは、両打ちの田中、松井稼に加え、今江、三好、足立。ウィーラー、アマダーと7人の右打者が並んだ。梨田監督は、打率3割を超える茂木や岡島、開幕からコンスタントに結果を残す島内の3人の左打者を外した。速球が武器の左腕・吉川光に対して、「同じ選手でいい結果になるとは限らない」と、右を並べる王道のスタイルで挑んだ。
狙い通り、右打者が試合を決めた。0-0の3回、先頭足立が相手の悪送球で出塁すると、次打者の田中は四球を選んだ。1死一、三塁でウィーラーが右前へ先制の適時打をマーク。続くアマダーも連続適時打と波に乗った。とどめは、27日西武戦以来のスタメンとなった今江だった。2死一、二塁で左翼線への適時二塁打をマークした。「もちろん、みんなレギュラーで試合に出たいという思いを持ってやっている。その中で結果を出せて良かった」と、期待に応えた。
梨田監督の思い切った采配が、開幕からの快進撃を支えている。4月6日ソフトバンク戦では、4回まで無安打1失点の先発森をちゅうちょせずに下げた。1点リードの5回からはプロ3試合目となったルーキー高梨を投入し、初勝利をお膳立てする勝負勘を持っている。前日30日の巨人戦は、巨人菅野に左打者7人を並べて5回8得点と攻略した。「左右の投手に対して、いろんなパターンの中で、選手を休ませないとね。モチベーションを保つ意味でも」と、巧みなベンチワークを発揮している。
チームは今季4度目の完封で4連勝。貯金を今季最多の「20」に伸ばした。今日1日の巨人先発は左腕の池田だが、梨田監督は「明日はちょっと違う。守りを中心とした形になるかも」と新たなプランを描いている。打つ手がすべてはまる梨田楽天の勢いは止まりそうにない。【栗田尚樹】
▼楽天が4連勝で早くも貯金を20の大台に乗せた。楽天の貯金20は、日本一になった13年(最多は27)に次いで2度目。13年の貯金20到達は95試合目(57勝37敗1分け)だったが、今年はまだ44試合目。開幕から44試合以下で貯金20は、39試合目に記録した90年西武以来、27年ぶり。パ・リーグで44試合目以下は8度目になる。交流戦の開幕連勝発進は07、10、13年に次いで4度目の楽天だが、過去3度の3戦目は黒星。則本で球団初の交流戦開幕3連勝を狙う。