<日本生命セパ交流戦:ロッテ0-5阪神>◇5月31日◇ZOZOマリン
キーマンが上昇気流に乗った。阪神糸井嘉男外野手(35)が2安打1打点、2四球。出塁率は4割8厘となりリーグトップに躍り出た。交流戦前には28打席ノーヒットと苦しんでいた姿がウソのよう。本来の姿にすっかり戻った。
球場を沸かせたのは9回の最終打席、1死一、三塁の場面だ。カウント2-2からロッテ益田の体に当たりそうな146キロ内角球に反応。窮屈そうに体をくねらせてバットに当て、レフト前に落とした。打った本人は「まぐれ」と振り返ったが、驚きのバットコントロールでダメ押しの4点目。7回に内野安打を放っており、これで今季14度目のマルチ安打だ。
「確かな目」が出塁率を押し上げた。この日は初回の1打席目から2打席連続四球。前日5月30日には4四球と2試合で計6四球だ。交流戦から打順が1番から3番に復帰。4番福留につなぐ意識もあってか、じっくりとボールを見極める選球眼が光る。35四球はヤクルト山田の37四球に次いで、リーグ2位タイの多さ。
28日DeNA戦の中堅守備で飛球を追って遊撃手大和と激突。右目上に裂傷を負った。この日も患部にテープを貼っていた。ケガの影響でボールは見にくい? と問われた糸井は「見えな~い」と冗談っぽく話して球場を後にした。ただ、打席のパフォーマンスを見ていれば心配はいらないはず。しっかりとボールは見えている。【桝井聡】