西武優勝ある?94年以来11連勝過去V率100%

3回裏西武2死満塁、打者中村の時、則本の暴投で二塁走者源田(左)も一気に生還し、ナインとハイタッチ(撮影・浅見桂子)

<西武7-4楽天>◇2日◇メットライフドーム

 西武が、5連覇した1994年以来23年ぶりに11連勝を飾った。ルーキー源田壮亮内野手(24)が0-1の3回に同点の右前打。その後の満塁から、暴投の間に二塁から一気に生還する好走塁をみせた。山川穂高内野手(25)に3打席連続アーチも飛び出し、足技と大技で難敵則本を攻略。楽天を首位から引きずり降ろした。11連勝は球団史上6度目で、過去5度全て優勝。西武特急レッドアロー号ばりの「炎獅子ユニホーム」で無敗街道を突っ走る。

 迷いなくスタートを切った。同点に追いつき、なお2死満塁の3回。二塁走者の源田に心構えは出来ていた。4番中村が追い込まれてから5球目。則本のフォークがワンバウンドし、転々とする間に一気にホームに滑り込んだ。「走り始めて(三塁コーチの)馬場コーチを見たら、手を回していた。無我夢中で走りました」。ミスから奪った貴重な1点。思わずガッツポーズが飛び出した。

 準備を土台とした。「中村さんの打席。変化球が増えると頭に入っていた」から、球が弾んだ瞬間を逃さなかった。助言も効いた。二塁上で一塁コーチの佐藤外野守備走塁コーチの指示を確認。「『リードをもっと大きく』と。1歩大きくした分、セーフになったと思います」と感謝した。

 新人ながら開幕から全試合フルイニング出場。リーグトップの27盗塁をマークする。佐藤コーチは最大の長所を「行く気持ち」と評価する。源田も「足は持ち味。今は割り切って、思い切っていっています」と力を込めた。

 この姿勢が、23年ぶりの快進撃を象徴している。辻監督は「たとえミスしても、思い切りプレーできるのが源田の良さ。今は勝負をかける時に選手が応えてくれている。今日は足の勝利。それが則本にプレッシャーを与えた」とうなずいた。手応えの根拠は選手1人1人の成長だ。「1点が欲しい時にいかに取れるか。そのためには、状況に応じて考えること。考えて決めたら、思い切りやればいい」と信頼する。

 11連勝した94年は現役でプレーしていた指揮官。「チームの色は(当時と)全然違う。でも選手が集中して、雰囲気もいい。私は何もしてないです」と目を細めた。11連勝した過去5度は全て優勝。源田は「どんどん上を目指して戦いたい」と引き締めた。立ち止まることなく、一気に2強の間に割って入る。【佐竹実】