巨人4番阿部なら勝率↑猛打3打点「借金返済目標」

ヤクルト対巨人 1回表巨人2死三塁、右越えに2点本塁打を放つ阿部(撮影・たえ見朱実)

<ヤクルト4-10巨人>◇2日◇神宮

 4番の打棒が勝利とイコールになる。巨人阿部慎之助内野手(38)が先制12号2ランを含む、3安打3打点の活躍。8年ぶりの2戦連続2ケタ得点の爆勝を呼び込み、今季2度目の5連勝を飾った。4番に阿部が鎮座すれば高勝率で、一時の最大借金11も2まで減少し、借金完済も目前。3位DeNAとのゲーム差も3に縮めた。2000安打まで残り11本で、金字塔へチームの勢いに比例してペースアップする。

 残り「11」よりも「2」を重視した。阿部が4打数3安打3打点、約2カ月ぶりの猛打賞で2000安打にあと11本とした。チームを5連勝に導き、借金は2。主砲は「勝ったのがでかい。借金返済も見えてきた。まずは、そこを目標に」と真っ先にペナントレースの行方を強調した。

 2試合連続2桁得点へ導く号砲を打った。1回2死三塁。ヤクルト由規の133キロスライダーを強振。低い弾道のまま右翼席前列に突き刺した。12号先制2ランに続き、3回1死一、三塁からは右前適時打。9回には左翼への二塁打で締めた。「スイングができるようになってきた。『動から動』のバッティングが身になってきている」と状態を冷静に分析した。

 「4番阿部」が勝利のキーになっている。4番に座った64試合は36勝28敗で勝率5割6分3厘。4番以外の31試合は10勝20敗1分けで勝率3割3分3厘と急降下だ。自身が不振を極めた7月下旬に「今は全然打てていないけど、俺が4番のときの勝率がいいというデータを見せてもらった。今はそれだけが救い。チームのためになんとか踏ん張りたい」と本人も予期しなかったデータが復調への支えになった。

 生え抜きとして巨人の屋台骨を張ってきた存在感にかげりはない。この日を含め10度目の勝利打点はチームトップだ。「勝つための1本。それに尽きる。そのために打席に立っている」。今季最多タイの5連勝で最大11まで膨らんだ借金を2まで返済した。「(安打は)1つずつしか進めないし(借金も)1つずつしか返せない」と阿部。借金を完済し、貯金を引っさげて金字塔へと向かっていく。【為田聡史】

 ▼巨人が前日1日に続いて10得点。巨人の2試合連続2桁得点は09年9月10日横浜戦、11日広島戦以来8年ぶり。今日のヤクルト戦でも2桁得点を挙げると、チームでは51年以来66年ぶりとなる。