キャンプはなぜ2月1日から?/里崎ウオッチ1

里崎智也氏

 日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(41)が、独自の視点で球界に提言を行う「里崎ウオッチ」。06年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝き、10年のロッテの下克上日本一も経験した元捕手は、キャンプの視察を終えて感じた疑問や、野球界が抱える問題を語る。ここが変だよ日本野球界-。

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 今年も宮崎、沖縄で各球団のキャンプを回った。多くのチームは1週間ほどで紅白戦など実戦形式の練習が始まる。なぜかというと、3月30日の両リーグ開幕から逆算して仕上げないといけないからだ。

 この開幕日、130試合だった90年代は4月上旬が多く、今より1~2週間遅かった。だから2月1日のキャンプインでも、じっくり体をつくって、チームの組織力をあげていく時間があった。今は開幕が早くなったのだからキャンプインも早めてもいいのではないか。1月15日ぐらいからでどうかと思っている。

 野球協約では、毎年2月1日から11月30日までの10カ月間を参稼期間と定め、12月、1月の2カ月間は球団の拘束期間外。選手にとっては自由な時間となる。これを15日間短縮すると大きな反対が出るだろうが、キャンプインを早める代わりに、11月15日~1月14日までに前倒しする。1月は各選手が自主トレをしているし、球団によっては合同自主トレを行っていることを考えると、練習すること自体に変わりはない。

 春のキャンプ期間が延びる分、秋はキャンプをやらない。秋も春もやるのと、秋は休んで、その分、春のキャンプが長くなるのはどちらがいいか。僕だったら後者だ。どうしても秋もやりたければ11月14日まで行えばいい。各球団の日程を見ても秋のキャンプは11月20日前後で終わる球団が多く、そこまで支障はない。

 さらにオフも実戦経験を積みたい選手のために「沖縄ウインターリーグ」を開催したらどうか。今は台湾、オーストラリアなどに若手を派遣しているが、海外は安全面やケガなどのリスクがある。温暖で、安全な沖縄に、日本球界入りを目指す外国人選手や、ドミニカ共和国、韓国などから選手を招く。例えばヤクルトとソフトバンクが主体の「浦添マングース」というように、12球団の選手と外国人選手の混合チームを6つぐらい編成。スポンサーについてもらって優勝賞金もあれば最高だ。沖縄の財界関係者に提案したら好反応だった。