中日吉見一起投手(33)が復活を告げる今季初白星を挙げた。
今季初登板で、初回から制球よくヤクルト打線を退け、失点は5回に2安打で失った1点だけ。援護にも恵まれ、昨年8月以来の白星をつかんだ。オープン戦で結果を残せず、開幕ローテからは外れたが、元エースが久しぶりに本領発揮した。
「(バッテリー間の)18メートルの空間をどう使うか、しっかり考えながら投げることができた。結果的によかっただけの場面もあったので反省して次に生かしたい。捕手、野手の方がたくさん声をかけてくれて、たくさん点も取ってくれた。とても感謝しています」と頭を下げた。
「いろいろモチベーションがある中で、1番だった」と挙げたのはヤクルト館山との投げ合いだった。2人は09年に最多勝を分け合った。吉見が18勝で2度目のタイトルを獲得した11年は、CSファイナルステージ第5戦で投げ合った。吉見は初の中3日登板で8回無失点の快投。2-1の勝利に導き、日本シリーズ進出を決めた熱い一戦以来、7季ぶりの対戦だった。
「懐かしいなと思っていた。勝ちたい。投げ負けへんぞと。点差が開いても気を抜かないようにしていた」。ともに右肘のトミー・ジョン手術(じん帯再建術)を受けており、アドバイスも受けたこともある特別な関係。手術後に「いつかまた投げ合いたいね」と誓い合ったこともあったという。自分以上の苦難を経験してきた37歳の姿が、吉見の背中を押していた。