二塁にはオレがいる! 阪神鳥谷敬内野手(36)が上本戦線離脱の危機を救った。前日5日に左膝を負傷した早大後輩の上本が、出場選手登録を抹消された。4日まで3戦連続猛打賞を記録していた絶好調男の離脱。最大級のピンチで打率1割台中盤のベテランがついに本領を発揮した。
「みんなでカバーするというか、みんなが自分の役割を頑張るしかない」。1番二塁で5試合ぶりに先発起用されると、4点リードの6回2死一、三塁で左越え2点二塁打。3回には14打席ぶりの安打を放つなど2安打2打点と機能し、2位浮上&貯金2に導いた。
絶不調に苦しんでいた4月。ナゴヤドームでしみじみとつぶやいた。「やっぱり、野球が好きなんだろうな…。(西武)松井稼頭央さんも『もうひと花咲かせたい』って言っていたしね」。1学年上にあたる中日松坂の胸中をそう想像した。
「平成の怪物」は聖望学園時代、雲の上の存在だった。「埼玉で有名な話があって」。当時の高校最多86本塁打を誇った埼玉栄・大島が横浜・松坂から1発を放った際、バットがへこんだ。そんな伝説から尊敬し続けた先輩が今、泥臭く復活ロードを歩む。先に心が折れるわけにはいかない。鳥谷は強い決意を胸に、がむしゃらにレギュラー再奪取を狙う。【佐井陽介】