楽天の自力優勝の可能性が今季31試合目で消滅した。昨季のロッテの37試合目を上回る。最近10試合で1勝で、開幕からの約1カ月で7勝どまり。既に23敗を喫し、借金は「16」に増えた。梨田昌孝監督(64)は今季4度目の0封負けに「投手陣が悪いとか打線がとかではない。一番悪いのは監督なので」と怒りを押し殺した。

 なぜ勝てないのか。梨田監督は「投打がかみ合わない」「ここ一番での執念、あと1歩が足りない」と言う。

 象徴する試合が3つある。4月13日、5月4日の西武戦。ともに相手先発は菊池。16年5月から勝てていない相手で、今季のテーマに「菊池攻略」が挙がっていた。4月13日は初回に3点を先制。5月4日も3回に2点先制されながら4回に4点を奪い返した。バスターエンドランや積極的な走塁などで天敵を攻略。だが、投手陣がリードを守れなかった。

 5月3日の日本ハム戦では反対に打線の援護がなかった。先発辛島が7回1死まで1安打無失点と力投。1点のリードを死守していたが、その後に逆転満塁弾を食らった。

 今年1月に元監督の星野仙一さんが亡くなった。「星野さんのためにも今年は優勝しかない」が、共通認識だった。チームスローガンも「日本一の東北へ」。そうした中で、チームがかみ合わない。梨田監督は「点を取られたら、取り返したり。取れない時は、投手が頑張ったり。それが西武さんはできている。うちは全くできていない。負けるのは仕方ない。負け方が悪すぎる」と、ため息をついた。【栗田尚樹】