中日松坂ぎっくり腰か、西武戦15分前に登板回避

球場を引き揚げる中日松坂(左)。後方右は心配そうに見つめるレオ(撮影・鈴木正人)

<日本生命セ・パ交流戦:西武3-11中日>◇17日◇メットライフドーム

 中日松坂大輔投手(37)が開始15分前に先発を緊急回避した。球団は「背中のけいれん」と発表した。名古屋に移動できる状態ではなく、今日18日に都内で診察を受ける予定。

 松坂は広報を通じ「ブルペンに入って投げ始めたところで背中がつってしまい、何とか投げようと思ったのですが、けいれんが治まらなかったので登板を回避させていただきました。たくさんの方が投げるのを楽しみに来てくれた中で、このような形になり申し訳ありません」と説明。かつての本拠を埋めた西武ファンにも謝罪した。

 電気治療を受け、試合中に球場を離れる際は厳しい表情と慎重な足取りで周囲を心配させた。ただ、ぎっくり腰のような症状という情報もあり、長期化は避けられそう。西山球団代表も「今日投げられる状況ではなかったのは確かだが、そう長引くとは思っていない」と語った。

 次回登板は不透明になったが、心配なのは約1カ月後の球宴だ。この日がファン投票の最終日。最終中間発表では巨人菅野との差を9万票以上に広げ、選出を濃厚にしていた。同代表は球宴について「(球団として)最善を尽くすし、本人もそうでしょう」と軽傷であることを期待した。【柏原誠】