井上尚弥V3戦「圧倒」しコンセプシオンと統一戦だ

計量をパスし、写真撮影に応じる井上尚(右)と挑戦者ペッチバンボーン

 WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(23=大橋)が、ビッグマッチをたぐり寄せる。今日4日の同級1位ペッチバンボーンとの3度目の防衛戦(スカイアリーナ座間)の前日計量が3日、都内で行われ、リミットの52・1キロでパスした。大橋会長は、この試合に勝てばWBA同級王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)との次戦での統一戦を目指して交渉を開始すると明言。井上は、KO防衛でのアピールを誓った。

 「結構きつくて、昨夜はほとんど寝られなかった」。苦しい減量からようやく解放された井上は、ほっとした表情を浮かべ、ゆっくりと水を流し込んだ。「圧倒的な力の差とテクニックを見せつけて、最後はKOで倒したい」と短く決意を語ると、予約していた横浜市内の和食店に直行。うどん、雑炊、うなぎを食べ、決戦への準備を整えた。

 15年12月の初防衛戦から、今回で3試合連続のランキング1位との防衛戦。16連勝で王座挑戦権を獲得したペッチバンボーンだが、試合決定直後から圧倒的な「井上有利」の声が並んだ。大橋会長は「油断はできないが、相手を探すのも簡単ではない」と強すぎるがゆえの悩みを吐露。その上で、「この試合にきっちり勝てば、コンセプシオンに正式なオファーを出したい」と、年末に予定されるV4戦での統一戦を実現させたい意向を示した。

 コンセプシオンは先月31日、4度目の防衛を目指した河野公平(ワタナベ)を3-0の判定で破り、WBA王座を獲得した海外でも評価の高い強打者。テレビで試合を観戦した井上も「かみ合うタイプだと思うし、ぜひやりたい」と思いを語った。他団体の王座交代劇によって生まれたチャンスが、V3戦へのモチベーションにつながることは間違いない。「ビッグマッチを実現できるように、この試合でしっかりアピールしたい」。集中力を研ぎ澄まし、ゴングを待つ。【奥山将志】