大相撲春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)で、初めて綱取りに挑む大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が、周囲の喧噪(けんそう)にも冷静さを維持している。
3日、大阪・松原市内の佐渡ケ嶽部屋で、自分の部屋や出稽古に来た伊勢ノ海、立浪の若い衆に約10分間、計18番胸を出して汗を流した。
この日も、報道陣を含め100人近い稽古見学者が訪れた。上がり座敷と外への出入り、携帯電話の着信音、通話する声などが漏れるなど、通常では考えにくい雑音は気になるところ。気が散り、集中力を妨げる一因にもなりかねない。
それでも「若干、そっとしておいてほしい気持ちもあるけどね」と笑って前置きしつつ、琴奨菊は「お客さんありきの自分だから。頑張ってる姿だけでも見てくれたら、うれしいですね。多くの人に相撲を知ってもらう機会だし」と意に介さない。関取衆との稽古も「若い衆とやって体の当たり方とか感覚をつかんで、確認してからの方がいい」と焦るそぶりもなし。冷静さをキープしながら、初日に向かう。