5月9日の大相撲夏場所2日目に左アキレス腱(けん)を断裂し、以降は休場している現役最年長関取の西十両10枚目・安美錦(37=伊勢ケ浜)が4日、東京・江東区内の伊勢ケ浜部屋で朝稽古を行った。手術を経て治療、リハビリと進む中、1人で稽古場に下りて汗を流すことはあったが、部屋全体の稽古に参加するのは負傷後、初めてだった。
「無理はできないけど、皮膚の感覚だけでもね。足は使わないように」と、若い衆相手に土俵外で上半身だけ組んで、寄らせたり自分が足を運んだりと、感覚を確かめた。左足1本で立って、ゆっくりと屈伸する時も慎重に曲げ伸ばしした。体重は「5、6キロは落ちた」と話すように筋肉が落ちた感は否めないが、部屋全体の稽古は「熱気を感じて自分にもプラスになれば」と新鮮に感じたようだ。
大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けては「出るように向けて最善を尽くす」と、直前まで出休場の結論は出さない。また初日から出場できなくても、回復具合によっては途中から出場する気持ちについても「その気持ちもある。まずは状態を見て無理をしないで」と言い聞かせた。気持ちが沈みがちの中でも、リハビリ中は「宝富士に(テレビで)何を言わせようか、ずっと考えていた」と笑いながら話すように、努めて復帰に向け前向きな姿勢で取り組んでいるようだ。