白鵬勝っても「え~」熱戦期待の館内ため息

嘉風(手前)を送り出し、6勝目を挙げた白鵬(撮影・岡本肇)

<大相撲九州場所>◇7日目◇19日◇福岡国際センター

 勝つには勝ったが横綱白鵬(31=宮城野)にとって、後味の悪い一番になった。立ち合いで飛び出してきた嘉風の頭に右手をかざし、左へ動いた。左上手を取って出し投げを打ち、背を向けたままの嘉風を軽く送り出した。熱戦を期待した館内からは「え~」「なんやそれ」という声も飛んだ。八角理事長(元横綱北勝海)は「負けた次の日だからね。勝ちたい気持ちから、どうしても左(の上手)が欲しかったんでしょうね」と、前日遠藤に負けた横綱の気持ちを察した。

 土俵上では首をひねった。それは自身のことではなく、嘉風に対してだった。「あんな簡単に土俵を割る力士じゃない」と拍子抜けした様子。普段は右肘だけのサポーターをこの日から左肘にも着用した。違和感があるのかと問われると「想像にお任せします」と流した。全休明けから7日目。横綱に異変が見えてきた。