初の綱とりに挑む大関豪栄道(30=境川)が、微妙な勝負に敗れて、痛恨の2敗目を喫した。

 関脇隠岐の海(31=八角)に立ち合いから攻め込まれ、土俵際で必死の突き落としを繰り出す。行司軍配は豪栄道に上がったが、物言いがついて協議の結果、「豪栄道の体(たい)が先に落ちており」という判断で、行司軍配差し違えとなった。際どい勝負にも豪栄道は言い訳をせず「う~ん、何とも言えないですね」。攻め込まれた相撲については「内容は良くないですよ。ふわっと立ってしまった」と反省の言葉を並べた。横綱昇進へ、厳しい黒星になったが「集中してやるだけですね」。稀勢の里と対戦する9日目以降に目を向けた。