<大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館
十両でただ1人、勝ちっ放しの西5枚目朝乃山(23=高砂)が、この日も勝って8連勝。無傷のストレートで勝ち越しを決めた。
相手は幕内20場所の経験があり、右の相四つの西十両筆頭・旭秀鵬(28=友綱)。勝負は瞬時に決まった。「相四つなのは分かっていた。どっちが先に上手を取れるかが勝負だと思っていた」。立ち合いの鋭い踏み込みで右を差し、ポイントだったその左上手を同時に引きつけると、あとは体が自然と前に出てくれた。「(左上手を)取って休まず出たのが良かった」と一気の寄りでケリをつけた。
「意識しなくても体が反応してくれる。先場所より集中して、しっかり自分の相撲を取れている」と好調の要因を自己分析。無傷の給金直しは「頭をよぎったけど土俵に上がったら自分の相撲を取るだけ」と無心で臨めた。「これが第一目標。あとは白星を積み重ねるだけです」。2ケタ以上の勝利で新入幕も見えてくる。恵まれた体を生かした「富山の人間山脈」の異名を取る朝乃山が、覚醒の時を迎えようとしている。