フジテレビは16日、安倍晋三首相(61)がゲスト出演する予定だった、17日の「ワイドナショー」(日曜午前10時)の休止を決定した。熊本地震の報道特番を編成するため。収録済みの番組を今後放送するかは未定だが、情報番組という性質上お蔵入りになる可能性が高い。衆院北海道5区補選(24日投開票)のための出演とみられていたが、思惑は外れた形だ。
その安倍首相は16日、熊本地震の被害が広がったため、今日17日に行う予定だった衆院北海道5区補選での自民党公認候補の遊説も取りやめた。当初は、道内5カ所で街頭演説する予定だったが、熊本地震への対応を優先せざるを得なくなった形。この日の熊本視察も中止し、官邸の危機管理センターで対応に当たった。
首相は、非常災害対策本部の会合で、報道陣に「被害状況の把握に全力を挙げ、救助救命に全力で当たる。情報を正確に国民にお伝えする」と述べた。東日本大震災が起きた時、政権の座にあった民主党(当時)への批判を続けてきただけに、大規模地震という「有事」にどう対処するか、政権の真価が問われる段階だ。
首相の対応に関し、下村博文・自民党総裁特別補佐は16日、札幌市の街頭演説で「首相から補選の応援には入れないが、緩むことなくしっかりやるようにと話があった。17日までに自衛隊2万人、警察官も1万人近く動員できるよう対処している。これだけ早い地震対応は、歴代の内閣でもない」とアピールした。