山田洋次監督(84)が、今年3月に公開した喜劇映画「家族はつらいよ」の続編を製作し、来年公開することが2日、分かった。タイトルは「家族はつらいよ2(仮題)」で、6日にクランクインする。
前作と同じく、舞台は橋爪功(74)吉行和子(80)の老夫婦を中心にした平田家。息子、娘らの3家族を巻き込んだドタバタ劇を描く。西村雅彦(55)夏川結衣(48)ら、「アンサンブルができている」と山田監督が信頼する8人の主要キャストは健在だ。今回は、ある登場人物があっけない死を遂げることから、一家に再び災難が降りかかる。描くのは「死をめぐる笑い」で、山田監督は「喜劇の中で、死はタブー。それにあえて挑んで、死がもたらす滑稽でバカバカしい大騒ぎを描きたい」。前作は「熟年離婚」がテーマだったが、今回は「頑張って生きてきたのに、亡くなり方が孤独だったり悲惨なケースもある」と、現代社会が抱える「無縁社会」の要素も盛り込む。
同監督のシリーズ作は、00年まで4作が作られた「学校」シリーズ以来。前作公開後の反響を耳にし、自ら決断した。「『シリーズになりますよね?』と言ってくれる人がたくさんいた。そんな声に押された」。69年から27年で48作を製作した「男はつらいよ」シリーズと同じ反応だったといい、「最初の『男はつらいよ』を撮った時もそうだった。会社から反対されたけど、成功したら『もっと撮れ』と言われた」と振り返る。「作れるものなら、もっと作りたい。『釣りバカ日誌』も終わっちゃったしな」。「家族はつらいよ」を、国民的シリーズにする意欲を見せた。ほか小林稔侍(75)が出演する。
◆山田監督のシリーズ化映画 最も有名なのは「男はつらいよ」。故渥美清さん演じる「フーテンの寅」を主人公に48作が作られた。ほか西田敏行や大竹しのぶらを主人公にした「学校」シリーズが4作。「虹をつかむ男」シリーズは96、97年に2作が公開された。「家族はつらいよ」は、シリーズ化としては4タイトル目。橋爪、吉行演じる夫妻、西村雅彦、夏川結衣の長男夫妻、中嶋朋子、林家正蔵の長女夫妻、妻夫木聡、蒼井優の次男夫妻の4家族を中心に描かれる。