歌手May J.(28)が3日、東京・渋谷clubasiaでデビュー10周年記念ライブを行った。

 ちょうど10年前の06年8月3日に、同所で初のワンマンライブを開催した。今や圧倒的な歌唱力が印象的だが、この日は、デビュー当時をイメージした編み上げの髪形やへそ出し衣装で歌い、さらにダンサーを従えてデビュー曲「My Girls」を踊った。「せっかく同じ場所で出来るのならば、当時の曲をいっぱいやろうと軽く言ってやってみたら、大変でした」と少しだけ肩で息をしながら、笑顔を見せた。

 アンコールでは、この日発売の新曲「Have Dreams!」を披露した。披露前には、本人にはサプライズで同曲を作詞したつんく♂(47)と、作曲した小室哲哉(57)からメッセージが寄せられた。小室は「デビューしてすぐ売れる人もいれば、今だけの人もいる。でもMay J.はどれにも当てはまらなくて、ピンポイントで来ていると思うので、このまま20年、30年と迎えていってほしいです。おめでとうございます」。

 また、つんく♂は「10年たったのに、May J.はとっても新鮮なキャラを保っていますよね。そこがすごい。あなたには神様が与えてくれたすてきな声があるわけで、その声にイヤされるのを楽しみにしている人がたくさんいる。歌が大好きだった小さい頃の気持ちのままで、まっすぐ今日も歌ってください」。これにはMay J.も感激の面持ちだった。

 さらに会場のファン300人から「10周年おめでとう」のプラカードで祝福された。May J.は「みんなが信じてくれたから、今のMay J.がいます。今日は初心に戻れました。日進月歩という言葉が好きなのですが、大きな夢も大事にしつつ、1つ1つの小さな目標を立ててきた。目標を持っているからこそ、つらいと思ったことはありませんでした」と話した。