連載<3>
“フィリピンで最も有名な日本人”の逆輸入へ-。フィリピンの国民的リアリティー番組「Pinoy Big Brother(PBB)」に出演し、現地で知らぬ者はないタレントで実業家のFumiya(27)。SNSの総フォロワー数は500万人超となり、日本でもこの4月、フィリピン文化を前面に打ち出すカフェを立ち上げる。極貧生活から一気にスターダムをかけあがったFumiyaはこのほど、日刊スポーツのインタビューに応じ、「フィリピンと日本の懸け橋になりたい」と思いを語った。連載の第3回です。
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コロナ禍で2020年3月に帰国すると、念願だったアパレルブランド「BRIDGE」を立ち上げた。「念願だなっておもったんですけど、そこから気持ちが落ちてしまいました。目標を持って5年くらい走ってきて、かなった時に、何か届けたいとか、お金を稼ぎたいとか、考えていないことに気づきました。立ち上げることが目的で、立ち上がって何にもやらなくなった」。昨年5月まで約1年間、ひきこもりのような生活を送った。何かを変えようと、東京に拠点を移し、人々と関わりをもつようになり、思い出した。「自分がやりたかったことは、日本とフィリピンの懸け橋になること。自分にしかできないこと、世界初のこと、挑戦するのがFumiyaだった。それをチームでやりたい」。
アパレルブランドとは別に、フィリピンと日本をつなぐ事業を展開するための会社を立ち上げた。「1発目の事業が、4月にオープンするカフェ。フィリピンと日本をつなぐ場所をつくりたい」。フィリピン大使館のある六本木に居を構え、フィリピンスイーツなどを出すだけでなく、テーブルチャージを取って、それを資金にフィリピン人に日本語教室を開くことなどを予定している。クラウドファンディングもスタートさせ、経営者としても次々とプロジェクトを進めている。
フィリピン渡航が解禁され、現地テレビ局からは今もアプローチがあるというが、「しばらくは日本で事業に専念したい」と話す。2021年にはNewsweek日本版から「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれたほか、今年2月にはアジア6カ国のSNS市場で活躍するクリエーターやインフルエンサーを表彰する「2021 WORLD CREATOR AWARD」を受賞。発信力はもはやフィリピン以外の国でも広く認められている。
日本の芸能界での活動について聞くと「ありがたいですよ。喜んでもらえる人がいるならやりたいです。偉そうに聞こえてしまうかもしれないですけど。日本でも見ていただけたらうれしいですね。Fumiyaっていうキャラクターを通して、自分たちの事業やカフェに来てくれたりとか、フィリピンに注目が集まるなら、生きている意味があるなって感じます」。フィリピンドリームをつかんだ男は、フィリピンへの感謝を忘れず、突き進む。【佐藤成】(終わり)
【連載1】女性社長の言葉で世界進出決意 極貧生活の先にフィリピンでのイベント話が入り…
【連載2】24時間監視のサバイバル乗り越え一気に大スターも「人としてもダメになっていた」
◆Fumiya(本名:三海郁弥)1995年(平7)3月19日、静岡・浜松市生まれ。フィリピンで俳優、歌手、モデルとして活躍。21年、日本テレビ系「マツコ会議」、Abemaドラマ「私が獣になった夜」など出演。昨年にはNewsweek日本版「世界が尊敬する日本人100人」選出。今年2月にアジア6カ国のSNS市場で活躍するクリエーターやインフルエンサーを表彰する「2021 WORLD CREATOR AWARD」受賞。浜松市の観光大使も務める。170センチ。血液型A。