本田圭佑ミラン退団も、今夏「出て行く可能性ある」

ボスニア・ヘルツェゴビナの優勝セレモニーで舞ったテープを踏みながら引き揚げる本田

<キリン杯:日本1-2ボスニア・ヘルツェゴビナ>◇決勝◇7日◇吹田S

 日本代表のFW本田圭佑(29)が、今夏にイタリアの名門ACミランを退団する可能性を示唆した。キリン杯決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦は1-2の敗戦。左膝裏痛で欠場した本田は試合後に「(ACミランを)出て行く可能性はある」と明かした。契約を1年残しているものの、今後の交渉次第では、他国を含めたビッグクラブに活躍の場を移すことになる。

 本田が衝撃的な言葉を発した。惜敗したボスニア・ヘルツェゴビナ戦は左膝痛のため欠場。取材エリアで所属のACミランとの契約について問われると、胸中を明かした。

 「ハッキリ言えるのは(ACミランとの契約は)残り1年。いろんな可能性があるということです。(今季の成績は)クビにさせられる結果だと認識している。この2年半は結果を残せなかったですからね。ミランで役割を果たせなかったということ。来季(ACミランで)やるかやらないか。出て行く可能性はこの結果なのであると思います」

 自らの口で、今夏にACミランを退団する可能性を示唆した。

 本田を巡っては、さまざまな報道が出てきた。イタリアのコリエレ・デロ・スポルト紙は6日付で、本田とACミランが契約を3年間延長する見通しだと伝えた。残り1年に加えて3年間の延長ならば、20年夏までの長期契約になる。だが、この報道に対して本田は「それ(報道)は、僕らサイドからのリークではないのは確かです」と真実ではないことを断言した。

 15-16年シーズンは公式戦45試合中、37試合に出場しわずか2得点。リーグ戦に限れば1点しか奪えていない。イタリアの名門クラブで背番号10を任される選手としては、物足りない数字。それを痛感しているのが本田自身だ。

 この日、本紙の単独取材でも本田は移籍の可能性を否定しなかった。

 「(今夏の移籍は)ゼロじゃない。ミランも出したいと思っているかも知れない。今は、いろいろな可能性を考えている。何度も言いますが、契約は1年ある。出る可能性もあるけれど、契約がある以上、もちろん残るという選択肢もある。現時点で何も決まっているわけではないが、全部の可能性があるということです」

 今月13日で30歳。年齢的にも、欧州のビッグクラブに移籍するのは最後のチャンスになる。

 「時の速さにビックリする。人生は1度きりですからね」

 イタリア以外の他国を含め、今夏に新天地を求めるのか。本田が、新たな航海に乗り出す可能性が出てきた。

<ACミラン移籍後の本田>

 ▼1年目 13-14季の途中にCSKAモスクワから完全移籍。背番号10。14年1月12日サッスオロ戦で途中出場デビュー。同16日のイタリア杯5回戦スペツィア戦で移籍後初ゴール。4月7日のジェノア戦で初得点。リーグ14試合1得点。

 ▼2年目 インザーギ監督の指揮下、開幕ラツィオ戦の得点を皮切りに7戦6発と好発進したが、14年10月19日のベローナ戦の2得点を最後にゴールから遠ざかった。リーグ29試合6得点。チームは10位に低迷。

 ▼3年目 リーグ30試合1得点。ミハイロビッチ新監督の下で一時11戦連続先発外だったが、15年12月のイタリア杯サンプドリア戦でアシストして先発に返り咲く。16年4月にブロッキ監督へ交代してから2戦出番なしも終盤にスタメン復帰。イタリア杯決勝でユベントスに敗れ、移籍後初タイトルを逃した。2年半でリーグ通算73試合8得点。