国際サッカー連盟(FIFA)理事の日本協会田嶋幸三会長(59)が12日、東京・JFAハウスで取材に応じ、出場チームが現行の32から48への拡大が決まった26年W杯(開催地未定)の1次リーグ(L)で、PK戦が導入される可能性があることを明かした。理事会の開催地のスイス・チューリヒから帰国。1次Lの試合が90分間終了時点で同点の場合について「(1次Lから)PK戦をやるという案が出ていました。ただ、インファンティノ会長の私的な考えで具体的なことではなく、まだ臆測でしかありませんが」と話した。
出場チームが1・5倍になり、1次Lは現行の4カ国ずつ8組から3カ国ずつ16組となる。各組上位2チームが進む決勝トーナメント進出争いは試合数減で差が開きにくい。何より、各組は奇数3チームのため2チームの最終戦は、2試合を消化済みの残り1チームの結果を踏まえて戦うことができ、不公平となる。このため1試合ごとに決着をつけるPK戦案をFIFAトップが温めているという。田嶋会長は「ほぼトーナメントに近いやり方になる。日本は長くトーナメント文化を培ってきている。決して日本にとって不利になるとは思っていません」とした。
現行では「4・5」のアジアの出場枠については「1枠でも多くアジアに取ってきたい。枠が増えて出やすくなることは、日本にとってもありがたいこと」と正直に語った。出場チーム増で開催国の負担増も指摘されている。将来的な日本でのW杯開催については、これまで通り単独開催が理想としつつ「共催も柔軟に考えていかないと」と含みを持たせた。【八反誠】
◆W杯1次リーグの引き分け 90分で勝敗が決しない場合、PK戦を行うとなれば、チームの戦い方も変わるのかもしれないが、前回の14年ブラジル大会の1次リーグは計48試合で引き分けは9試合。その比率は18・8%だった。決勝トーナメント進出が16チームになった86年大会以降で見ると、おおよそ4試合に1試合が引き分けだった。これがPK戦に突入することになる。Jリーグでは98年までPK戦が行われており、97、98年には90分勝利が勝ち点3、PK戦勝利が勝ち点1(延長戦勝利は勝ち点2)だった。