本田圭佑所属のACミラン、中国投資グループに売却

ACミラン本田圭佑

 日本代表FW本田圭佑(30)が所属するACミランの、中国人投資グループへの売却が13日、決まった。

 この日の午前にイタリア・ミラノ市内の弁護士事務所に関係者が集まり、ミランの株式の99・93%が売却される契約書にサインがなされた。そして午後2時に、ACミランの親会社フィニンベスト側の口座に、株を売却した代金が送金された。

 中国資本によるACミランの経営権取得は再三、延期を繰り返していた。3月1日にはガゼッタ・デロ・スポルトらイタリア各紙が、売却の延期を報じた。同紙は「直前で2人の中国人投資家が手を引いた」と説明し、同3日に契約締結、同4日に正式発表の流れが約1カ月ほど延期されると報じていた。

 これで、元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ氏が86年に買収後、欧州チャンピオンズリーグなど国内外で29冠を獲得するなどした一時代は幕を閉じ、新しい中国人オーナーが誕生した。(波平千種通信員)