香川真司のドルトムントは11日にチームバスが爆発の被害にあった影響で、欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦モナコ戦が12日に延期された。試合後は日程変更をめぐってチーム関係者から不満の声も出た。

 以下、ドルトムント関係者のコメント抜粋。

 トゥヘル監督

「我々はなす術もないような感覚だった。バスの近くにいて、(負傷した)バルトラは病院に運ばれ、その時にニヨンのUEFAが(翌日に延期するという)決定をしたことを聞かされた。もちろん良い気分はまったくしない」

「日程が決められ、我々はそれに合わせなければならなかった。まるでバスに投げられるビール缶のように扱われた、と我々は感じている」

 GKビュルキ

「攻撃を受けて24時間もたたないうちに、この試合が行われたことは、もちろん非常に嫌な気分だ。昨晩は一睡もできなかったし、この試合に向けての最善の準備は、もちろんできなかった」

 主将DFシュメルツァー

「(主催者から)我々への質問は何もなかった。我々の誰もが、我々に耳を傾けてほしかったはずだ。なぜならこの事件は我々に起こったことで、事務所で決定を下す人々のところで起こったわけではないからだ」

 MFシャヒン

「サッカーがとても大事だということは分かっている。日程の都合上、今日試合をこなさなければならなかったことも理解している。しかし、我々も人間だということを忘れてはならない」

 DFソクラティス

「我々は動物ではない、我々にも家族がいる、我々は家に子どもを残してきている、ということをUEFAは理解するべきだ。我々は動物ではない。選手、そしてチーム関係者の全員に命があって、本当に良かった」

 UEFA(欧州連盟)はドイツ紙「ライニッシェ・ポスト」の取材に対し、「水曜の18時45分に延期する、という決定はドルトムントのスタジアムでの会議で決まったことだ。そこにはUEFA関係者だけでなく、両クラブ代表者、現地当局もいた」と回答し、UEFAの独断で決めたわけではないことを強調している