<水泳:世界選手権>◇28日◇ブダペスト◇男子200メートル平泳ぎ決勝
【ブダペスト=益田一弘】東京でのワンツーフィニッシュが見えた。男子200メートル平泳ぎで、小関也朱篤(25=ミキハウス)が2分7秒29で銀メダル、渡辺一平(20=早大)が2分7秒47で銅メダルを獲得した。2人は世界大会での初メダルで、同選手権での日本勢ダブル表彰台は史上初。ともに殻を打ち破って、日本のお家芸復活をアピールした。3年後の東京五輪で金、銀ダブル獲得を目標に突き進む。
タッチした瞬間、頭上のスタート台にランプが2個点灯した。小関は「2位」を示す赤い光に「良かった」とほっとした。天井を見上げると、妻の顔と8月に生まれてくる子どもの顔が浮かんだ。「子どもの顔は嫁に似てました。えげつないぐらい喜んでます。子どもにメダルをかけて写真とって親におくります」。世界大会決勝で失速してきた苦い過去と決別した。
渡辺も初のメダルとなった。「世界記録保持者という意識は捨てて、挑戦者として臨んだ。うれしい」。2人はリオで表彰台に立てず、男子平泳ぎの4大会連続メダルを逃していた。その悔しさを大会初の日本勢ダブル表彰台につなげた。渡辺は「日本の平泳ぎの復活は見せた。東京五輪ではワンツーフィニッシュをしたい。(自分が)ぶっちぎりの五輪レコードで勝ちたい」と口にした。
決勝は小関、渡辺が先行、チュプコフ(ロシア)が追う展開。2人のプランは偶然にも「125メートルからロングスパート」と同じだった。ただラスト50メートルを破格の31秒99で泳いだチュプコフに抜かれた。渡辺に続く2人目の2分6秒台となる大会新記録で勝ったチュプコフが東京五輪で最大のライバルだ。
小関は「普通は次は金と思うけど、僕は思わない。次もメダル。大きな舞台でいいパフォーマンスを続けることが大事。東京五輪のプレッシャーは今日と比べものにならない」と地に足をつける。渡辺は「(50メートルの)ラップを刻むのが僕の強み」。渡辺を指導する奥野コーチも「世界記録のラップならチュプコフから逃げ切って終わっていた」。それぞれの方法論で強化が結実した時、東京五輪で金、銀ダブル獲得が近づく。