【驚き】理論派の菅野智之が超・感覚派を告白「今、思うと恐ろしい…」/連載〈2〉

巨人菅野智之投手(33)が5月28日、スリーボンドスタジアム八王子でイースタン・リーグ、ヤクルト戦に登板し、約2カ月ぶりに実戦復帰しました。3回を3安打無失点。3月18日のオープン戦日本ハム戦以来となる実戦マウンドで38球を投げ、最速は150キロを計測。右肘の張りで開幕からファーム調整が続いていた中、復帰へのステップを上げました。登板後、1軍復帰に向けた取り組み、胸中などを語りました。

プロ野球

◆菅野智之(すがの・ともゆき)1989年(平元)10月11日、相模原市生まれ。母親が原監督の実妹。東海大相模では甲子園出場なし。東海大ではリーグ通算37勝4敗。大学4年時に日本ハムからドラフト1位指名も入団拒否。1年の浪人生活を経て、12年ドラフト1位で巨人入団。最多勝3度、最優秀防御率4度、最多奪三振2度。14年リーグMVP。17、18年沢村賞。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞4度。18年CSのヤクルト戦でノーヒットノーラン達成。昨季は自身8度目の開幕投手を務め、10勝7敗、防御率3・12。プロ通算238試合に登板し、117勝63敗、防御率2・46。186センチ、95キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸5億円。

2023年3月18日、東京ドーム

2023年3月18日、東京ドーム

◆菅野の離脱3月18日の日本ハムとのオープン戦(東京ドーム)に先発したが、1回2安打1失点(自責0)、21球で緊急降板した。6回80球のプランは崩れ、試合後、原監督は「右肘の張り」と理由を説明。6年連続9度目の開幕投手の筆頭候補だったが、回避となった。開幕は2軍で迎え、4月4日にはジャイアンツ球場のブルペンで座った捕手に6割程度の力感で28球の投球練習。その後も調整を続け、5月10日には患部の状態について「肘に不安はない」と語った。

「次はたぶん長いイニング」

――38球の手応えは

菅野ある程度投げられたと思いますけど、まだまだ1軍のレベルではないと思います。もう1週間、調整をして、次はたぶん長いイニング投げると思います。細かいところをしっかり詰めていけたら。

――今回、確認したかった部分は

菅野セットポジションで投げる機会がなかったので、探り探りですけど、そこを一番に確認したかったですね。

5月28日、八王子

5月28日、八王子

――今日、球種は一通り投げた

菅野そうですね。満遍なく投げたと思います。

――カットボールを多めに投げていた

菅野そうですね。試合前に(捕手の)岸田と話をして、カットとフォーク中心でいこうかという話をしていた。フォークに関しては、もうちょっとだと思います。

――出力を上げることに重点を置き、取り組んでいた

菅野今日に関してはあまり出なかったですね。マウンドもちょっと1軍の球場にはないような感じだったので、でも、地方球場でやることもあるので、その想定をできたんじゃないかと思います。

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