【台湾D-ACUTUS前編】在留台湾人の絆つなぐコミュニティー/ボーダーをこえて
遠く故郷を離れ、野球に打ち込む人たちがいます。オール台湾人で構成する東京の草野球チーム「台湾D-ACUTUS」。彼らが仲間たちと野球を楽しむ理由とは―。さまざまなボーダーをこえた野球にまつわる話を紹介します。
その他野球
◆台湾D-ACUTUS野球好きの在留台湾人の間で2010年に設立。「日本唯一の台湾人チーム」を自称し、世代交代を受けて23年から現名称に変更した。D-ACUTUSは台湾のヘビで、先住民の神話では「山の神さま」と呼ばれている。「部員は全員台湾人ですので、野球の世界観を広げたいです!」と試合相手を随時募集中。詳しくは、https://www.instagram.com/taiwan_d_acutus/まで。
日本語堪能でもプレーで出るのは台湾語
国境をこえた先で、彼らは集う。2月中旬。待ちに待った今年の初練習が寒さを吹っ飛ばした。
都内のグラウンドに集まった台湾D-ACUTUSのメンバーたちの元気な声が響いた。
守備練習ではボールの行方に合わせて「ヨウビエン(右)!」「ゾービエン(左)!」と指示が飛び、打撃練習では緩い変化球を打ち損じたメンバーから悔しさ交じりの言葉が漏れる。
日本語堪能だが、活動中に飛び交うのは慣れ親しんだ言葉だった。気心が知れた同郷の仲間たちと草野球に打ち込むうちに、自然と台湾語が口をついて出るようだ。
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