【台湾D-ACUTUS後編】「台湾出身初の甲子園球児」の思い/ボーダーをこえて

遠く故郷を離れ、野球に打ち込む人たちがいます。オール台湾人で構成する東京の草野球チーム「台湾D-ACUTUS」。彼らが仲間たちと野球を楽しむ理由とは―。さまざまなボーダーをこえた野球にまつわる話を紹介します。

その他野球

◆台湾D-ACUTUS野球好きの在留台湾人の間で2010年に設立。「日本唯一の台湾人チーム」を自称し、世代交代を受けて23年から現名称に変更した。D-ACUTUSは台湾のヘビで、先住民の神話では「山の神さま」と呼ばれている。「部員は全員台湾人ですので、野球の世界観を広げたいです!」と試合相手を随時募集中。詳しくは、https://www.instagram.com/taiwan_d_acutus/まで。

ノックを行う呉承達さん(撮影・平山連)

ノックを行う呉承達さん(撮影・平山連)

元阪神蕭一傑氏と日南学園へ、甲子園重み知る

台湾D-ACUTUSで現在活動しているのは、19歳から52歳までの32人に上る。

日本に滞在する理由は仕事や学業などさまざまだが、同郷の仲間たちと一緒に草野球をしたくて入団するのはみな同じだ。

野球経験者はわずか3人。初心者が多数を占める中、チーム力の底上げを担うのが呉承達(ご・しょうたつ)さん(38=顔写真は日南学園当時)だ。周囲から「圧倒的な実績と経験がある」と高く評価されている。

経歴を振り返れば、仲間たちの信頼が厚いのも納得だ。

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