【DeNA牧秀悟】プロ入り最大スランプ…もがいた日々から脱出まで裏側をたっぷりと

DeNA牧秀悟内野手(27)が、プロ入り後最大のスランプに陥りました。交流戦初戦の6月3日楽天戦(楽天モバイルパーク)の第1打席で放った左前打から22打席、4試合で安打も出塁もなし。8日の日本ハム戦(横浜)の6回2死、右翼への11号ソロを放ってスランプを脱出しました。それまでの苦悩ともがいた裏側を、3日連続で取材した記者が本人の言葉とともに迫ります。

プロ野球

◆牧秀悟(まき・しゅうご)1998年(平10)4月21日、長野県中野市生まれ。松本第一では甲子園出場なし。中大では3年春に首位打者、同秋にMVP。ベストナイン4度。20年ドラフト2位でDeNA入団。21年は8月25日阪神戦で新人史上初のサイクル安打、シーズンでは新人史上4人目の「打率3割、20本塁打」をクリア。23年に最多打点、最多安打。ベストナイン2度。昨季は23本塁打で史上5人目の新人から4年連続20本塁打を記録。昨季まで通算548試合、617安打、打率2割9分8厘、98本塁打、335打点。178センチ、97キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億5000万円。

悪夢は3日楽天戦第2打席から

3日楽天戦 第1打席で左前打し16試合連続安打。ところが次の打席からまさかの悪夢が始まった

3日楽天戦 第1打席で左前打し16試合連続安打。ところが次の打席からまさかの悪夢が始まった

牧に異変が起きていた。

3日楽天戦。ヤフーレから第1打席に左前打を放って16試合連続安打を軽々クリア。さすがの安定感で好調を維持…しているはずだった。

悪夢が始まったのは第2打席。変化球に2球続けて空振りし、4球目にスライダーを空振り三振。コンタクト力のある牧らしからぬ、3球とも空振りでの三振だった。

さらに3打席目は初球を遊ゴロ、4打席目も3球三振、5打席目は直球をあっさり打ち上げて一邪飛。牧とは思えない単調な打ち取られ方が続いた。

4日、連続試合安打ストップ 5日も無安打で12打席連続凡退

4日楽天戦 6回無死一塁で併殺打に倒れる

4日楽天戦 6回無死一塁で併殺打に倒れる

翌日には4打席凡退で連続試合安打記録がストップ。仕切り直しで臨んだ5日の同戦(郡山)では光明も見えた。第3打席、第4打席でフェンス際への大飛球…もわずかに足りない。これで12打席連続凡退。本調子ではないのは明らかだった。

5日楽天戦 8回、中飛に倒れ厳しい表情

5日楽天戦 8回、中飛に倒れ厳しい表情

だが厳しいプロ野球の世界からしてみれば、そこまで大したことではなかった。

6日も快音なし「スーパーピッチャーにやられましたわ」

■6日 日本ハム戦後の取材

ところが、トンネルは本拠地の横浜に帰ってからも続いた。6日の日本ハム戦、大学日本代表のチームメートでWBCでも共闘した伊藤の前に4打席凡退。チームは勝利したものの、16打席連続で快音から遠ざかる。

6日の日本ハム戦前に、伊藤大海と言葉を交わす。この日も無安打に終わり、16打席連続無安打となった

6日の日本ハム戦前に、伊藤大海と言葉を交わす。この日も無安打に終わり、16打席連続無安打となった

試合後、午後10時を過ぎてから車に乗り込む牧に話を聞いた。

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1998年3月生まれ。東京都あきる野市出身。都立富士森では硬式野球部に所属。中大商学部を経て、2020年4月入社。同年10月から野球部配属で同12月から巨人担当、24年1月からDeNA担当を務める。26年は巨人担当。
趣味は海外サッカーなどのスポーツ観戦、映画鑑賞、サウナ。下手くそだけどマイブームはゴルフ。好きな食べ物は地元の八王子ラーメン。