【巨人戸郷翔征】今季初勝利 もがき続けた胸中と本心「壁は野球選手だけじゃない」

余計なことを聞いてしまったかもしれない。巨人戸郷翔征投手(26)への問いだった。「勤続疲労」。高卒2年目からローテーションを守り続けた右腕は今季、初めて開幕ローテーションを外れた。ファームでもがき続ける胸中を取材した。聞いて思わず、踏み込みすぎたと思った。それでも戸郷は目をそらさずに言葉を返した。話を聞いてから約1カ月後、5月19日ヤクルト戦(ヨークいわきスタジアム)では今季初勝利を手にした右腕。もがき続けた胸中と大人びたマインドセットに迫った。

プロ野球

★戸郷翔征が語った主な内容

  • 「勤続疲労」という言葉への向き合い方
  • 26歳の広い視野 野球界と一般社会との共通点は
  • 壁にぶつかった今だからこそ感じる1軍の喜び

◆戸郷翔征(とごう・しょうせい)2000年(平12)4月4日、宮崎県都城市生まれ。聖心ウルスラ学園2年夏に甲子園出場。18年ドラフト6位で巨人入団。19年9月21日DeNA戦でプロ初登板。22年から3年連続2桁勝利。22年、24年、最多奪三振。23年WBCで日本代表に選出され優勝に貢献。24年5月24日阪神戦でノーヒットノーラン。昨季まで143試合、63勝44敗、防御率2・92。187センチ、85キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億4000万円。

ヤクルト対巨人 勝利のタッチを交わした阿部監督(左)と戸郷=5月19日

ヤクルト対巨人 勝利のタッチを交わした阿部監督(左)と戸郷=5月19日

踏み込みすぎたと後悔した問い 戸郷は表情を変えなかった

聞いて、思わず後悔した。余計なことを聞いてしまったかもしれない。言いたくないことを言わせてしまったかもしれない。でも、戸郷の目線は真っすぐだった。

4月20日、月曜日の先発投手練習。2人きりの室内練習場でのことだった。最近変えた投球フォームのこと、心境や狙い。話し続ける中でふと聞いた。

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1998年3月生まれ。東京都あきる野市出身。都立富士森では硬式野球部に所属。中大商学部を経て、2020年4月入社。同年10月から野球部配属で同12月から巨人担当、24年1月からDeNA担当を務める。26年は巨人担当。
趣味は海外サッカーなどのスポーツ観戦、映画鑑賞、サウナ。下手くそだけどマイブームはゴルフ。好きな食べ物は地元の八王子ラーメン。