【引退・石川雅規を語る】説得力十分の実績「今の時代の指導者」に石川ならなれる

ゴールデングラブ賞10度の元ヤクルト宮本慎也氏が、ベテラン小島信行記者との掛け合いで展開する連載「宮本慎也 もっと野球を語ろう」。今回は、宮本氏のヤクルトの後輩で、今季で現役を引退する石川雅規投手(46)についてです。

プロ野球

★今回の主なトークテーマ

  • 宮本さんが石川に「ひとつでも勝っているうちはやめるな」と言い続けた理由
  • たまたま勝った記録ではない 167センチの体に刻まれた25年間の練習量と責任感
  • 厳しく指導しないで厳しさを教える難しさ 時代は変わった

◆宮本慎也(みやもと・しんや)1970年(昭45)11月5日、大阪府吹田市生まれ。PL学園では2年夏に甲子園優勝。同大-プリンスホテルを経て、94年ドラフト2位でヤクルト入団。ベストナイン1度、ゴールデングラブ賞10度。通算2162試合、2133安打、62本塁打、578打点、打率2割8分2厘。引退後は18、19年にヤクルト1軍ヘッドコーチ。04年アテネ五輪、06年WBC、08年北京五輪代表。現役時代は176センチ、82キロ。右投げ右打ち。


◆小島信行(おじま・のぶゆき)プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。

プロ入り初先発初勝利を挙げた石川雅規はウイニングボールを手に笑顔=2002年4月4日

プロ入り初先発初勝利を挙げた石川雅規はウイニングボールを手に笑顔=2002年4月4日

「あんな小さな体でよく頑張った」大卒25年、毎年勝利のすごさ

小島ついに石川が引退しちゃいますね。

宮本あんな小さな体でよく頑張ったよ。大卒で25年間、プロでやっていたんだもん。しかも毎年、勝ち星を挙げていた。プロ野球記録でしょ。すごいのひと言!

小島今年も勝たせてやりたかったですね。

宮本そうだね。でもそうなると引退はなくなる。毎年、オフに飯食うんだけど、「ひとつでも勝っているうちはやめるなよ」って言ってた。どんなにずうずうしいと思われても、すごい記録が継続する可能性があるんだから。

小島それならなおさら勝った方がよかったじゃないですか!

宮本う~ん、それはそうなんだけど、自分でもやり切った感はあるんじゃないのかな。俺も引退を考えたとき、オフの練習が嫌になっていた。現役を続けるなら、オフは練習しないといけないでしょ。もうオフに練習しないでいいと思うと、引退していいかって思った。

小島宮本さんは結構ハードにやりますもんね。

宮本石川も練習するよ。それに責任感も強いし、チームに残っていいだろうかって思いもあっただろうね。自分自身の思い出とかを色々と考えると、軽々しく来年もやった方がいいなんて言えないよ。

もちろん俺にはそんな大記録はかかってなかったけど(笑い)。

石川雅規(左)と言葉を交わす宮本慎也氏=2024年2月

石川雅規(左)と言葉を交わす宮本慎也氏=2024年2月

167センチの分厚い体が証明する 練習と覚悟の25年

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プロを中心とした野球報道が専門。取材歴は30年を超える。現在は主に評論家と向き合う遊軍。
投球や打撃のフォームを分析する企画「解体新書」の構成担当を務める。