羽生結弦さんと緊張の対面 「引退」の2文字を使わないもう1つの理由があった〈上〉
あれほど緊張した瞬間は入社以来あっただろうか。フィギュアスケーター羽生結弦さんとの対面。そこで語った、プロのアスリートに転向した彼が「引退」の2文字を使わない、もう1つの理由とは。単独インタビューで迫った思いを上下編にわたってお届けします。
フィギュア
7月19日にプロ転向の「決意表明」会見
フィギュアスケート男子の14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者、羽生結弦さん(27)がプロに転向してから、間もなく3カ月が経過しようとしています。
7月19日の記者会見、8月10日の公開練習、9月29日の日中国交正常化50周年記念式典、そして翌30日の初単独アイスショー「プロローグ」発表と、すさまじいスピード感。特に注目されたショーは異例のワンマンで、競技会シーズンが本格化しても、斬新な仕掛けが話題をさらっています。
2カ月前には、本人が「地獄のインタビュー」と形容した個別取材も行われました。4季ぶりの公開練習「シェアプラクティス」の後半、約3時間に及んだ、全25社×各5分間の単独インタビューも極めて珍しいチャレンジでした。
氷上練習、ペンとテレビ38社による20分間の合同取材、そして、進行予定表に「one on one」と記されていた1対1の個別取材タイムへ突入しました。
アイスリンク仙台の1室に一般紙、スポーツ紙、雑誌・インターネット媒体の順で各社の記者とカメラマンが1人ずつ呼ばれ、交代で入退室する方式。日刊スポーツは開始から1時間6分後、全体11番目でした。
ガラス張りの部屋に、本人と関係者。何歳になっても取材は緊張するものですが、この時ばかりは極限でした。
――失礼します。日刊スポーツの木下です
羽生さん よろしくお願いします! 今日はありがとうございます! よろしくお願いします!

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。
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