りくりゅう誕生の立役者・小松原美里さんが「9歳差」反対意見の中で背中を押した一言
フィギュアスケートの世界一ペア「りくりゅう」の三浦璃来さん(24)木原龍一さん(33)組が4月28日に現役引退を発表しました。2人の結成のきっかけに感謝される「共通の友人」が、アイスダンス元日本代表の小松原美里さん(33)です。22年北京五輪で日本初のメダル(銀)を獲得したチームメート。20年以上前から木原さんを知り、三浦さんの相談にも乗ってきた"姉さん"が、秘話を交えながらねぎらいの言葉を贈ります。
フィギュア
出会い
この人がいなければ、りくりゅうは誕生しなかったかもしれない。2人を引き合わせた人物と紹介されても、決して大げさではない「友人」が小松原さん。まず知り合った木原さんとは同じ1992年(平4)生まれだ。
「同い年の龍一くんとは、小学生の時(ノービスA=満11~12歳)に野辺山(全国有望新人発掘合宿)で初めて会いました。向こうは覚えていないと言ってるんですけど、のび太くんみたいなメガネの子だったこと覚えていて。ちゃんと話したのは2010年かな。ドイツで行われたジュニアグランプリシリーズ(B・シュベルター杯)で、彼は男子シングル、自分はアイスダンス。東部のドレスデンでしたね。私が、まだ(水谷)心くんと組んでいたころです」
その時は18歳。ともに世界ジュニア選手権(11年、韓国)に出場したシーズンでもあった。
「会話は全然、覚えていないです(笑い)。おバカで意味のない、でも楽しい話ばかりしていましたね。中身のない会話をするのが得意です(笑い)。深く話すようになったのは、龍一くんもペアになってから。パートナーとどう接していくかだったり、同じ長期離脱(ともに19年の脳振とう)もあったりしたので、相談して助けてもらったり」
三浦さんとは「19年の世界国別対抗戦だったかな。初めて会ったのは(18年の)ドリーム・オン・アイスだったかもしれないですけど、めちゃくちゃ璃来ちゃんと仲良くなったのは国別だったこと覚えています。やはりカップル競技の悩みを聞いたり。拠点のカナダから互いに帰国できなくなったコロナ禍では、どうしても桜が見たくなって、りくりゅうの2人や他のスケート仲間たちと一緒にグループ電話を日本の(島田)高志郎くんにかけて、テレビ通話で見せてもらったりしました」と支え合ってきた盟友だった。
「やめたらダメな人だよ!」
木原さんが14年ソチ五輪で18位、続く18年の平昌大会も21位と連続でショートプログラム(SP)落ちした後は、懸命に鼓舞した。木原には心ない声も届いていた。「俺は日本の足手まとい。やめる。野球やる」と引退を口にしていた。
小松原さんは説得した。
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長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。
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