【SP首位!りくりゅうの言葉/4大陸】削ったこと、始めたこと…飛躍促した改善とは

【コロラドスプリングズ(米国)10日(日本時間11日)】フィギュアスケート4大陸選手権のペア・ショートプログラム(SP)が行われ、グランプリ(GP)ファイナル王者の三浦璃来(21)木原龍一(30)組(木下グループ)が71・19点で首位発進しました。

3年前は8位だった大会で、ミスがありながらも70点台をマーク。初優勝へ、筆頭候補の「りくりゅう」には今季、手放したもの、やめたことがあったそうです。

「おかげで時間を有意義に使えている」(木原)ことが飛躍の1つの要因になりました。それは、いったい。当地メディア限定で行われた取材の主な一問一答は次の通りです。

フィギュア

〈4大陸選手権/ペアSP 首位 71・19点〉

ペアSP成績


順位名前SP
1三浦 璃来/木原 龍一71.19
2ディアナ・ステラート・デュデク / マキシム・デシャン68.39
3エミリー・チャン / スペンサー・アキラ・ハウ66.96
4リア・ペレイラ / トレント・ミショー65.16
5バレンティナ・プラサス / マキシミリアーノ・フェルナンデス60.07
6ケリー・アン・ラウリーン / ルーカ・エシアー59.12
7エリー・キャム / ダニー・オシェイ57.49
8張思陽 / 杨永超56.10
9王 慧蒂 / 賈 梓麒53.65
10イザベラ・ガメス / アレクサンドル・コロビン39.69
4大陸選手権ペアSP上位会見で記念撮影する1位の三浦璃来(前列中央)、木原龍一(後列中央)と2位のディアナ・ステラートデュデク(前列左)、マキシム・デシャン(後列左)。3位のエミリー・チャン(前列右)とスペンサー・アキラ・ハウ(後列右)

4大陸選手権ペアSP上位会見で記念撮影する1位の三浦璃来(前列中央)、木原龍一(後列中央)と2位のディアナ・ステラートデュデク(前列左)、マキシム・デシャン(後列左)。3位のエミリー・チャン(前列右)とスペンサー・アキラ・ハウ(後列右)

初優勝へ首位発進「70点を切らなくなってきたのは成長」

――三浦選手は「緊張した」と言っていた。(転倒した)ジャンプからスロージャンプまでの間に何を考えた

三浦 そうですね、ディダクションがついてしまったので、そこからより点数を積み重ねられるように「次の技の精度を上げよう」と思っていたので、自然と切り替えることができました。

――木原選手は(転倒から起き上がる三浦を)待っていた時に、何を考えた

木原 どこから音を拾うか。エレメンツは終わっていたので、しっかりと元通り入れば、技をはめられる自信はありました。どういう風にトランジション、2人の動きを合わせようかなと考えていました。

――最後のポーズを取った後の思いは

木原 毎回完璧ができたらベストですけれど、我々人間なので毎回完璧な、毎試合ベストを更新するのは不可能。シーズンも長いですし、そうした時もこれから続けていく。今日みたいな日もあると思うので「また明日、頑張ろう」という風に言っていました。

――終わってから2人で話は

木原 忙しすぎて話せていない(笑い)。

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スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。