【初優勝!三浦佳生の言葉】史上最年少・衣装忘れ・憧れの羽生さん…喜びの声たっぷり

【コロラドスプリングズ(米国)11日(日本時間12日)】三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/東京・目黒日大高)が大会史上最年少優勝を成し遂げました。ショートプログラム(SP)首位から、フリー189・63点の合計281・53点。2017年大会のネーサン・チェン(米国)の17歳9カ月を更新しました。来月の世界ジュニア選手権への誓いも立てた当地取材メディアとの主な一問一答、メダリスト会見は次の通りです。

フィギュア

〈4大陸選手権/男子シングルフリー 三浦佳生優勝〉

男子シングル上位成績 


順位名前SPフリー合計
1三浦佳生91.90189.63281.53
2キーガン・メッシング86.70188.87275.57
3佐藤駿80.81178.33259.14
4チャ・ジュンファン83.77166.37250.14
5ミハイル・シャイドロフ72.43164.71237.14
6イ・シヒョン70.38157.41227.79
7金博洋85.32142.15227.47
8コンラッド・オーゼル80.09146.01226.10
9ジミー・マー86.64134.40221.04
10マキシム・ナウモフ75.96142.75218.71
11島田高志郎74.06143.79217.85
男子史上最年少優勝を遂げ、喜びを爆発させる三浦佳生(左)と佐藤紀子コーチ

男子史上最年少優勝を遂げ、喜びを爆発させる三浦佳生(左)と佐藤紀子コーチ

「キーガン選手見て、自分も頑張ろうって」

――素晴らしい演技でした。滑る前はどんな気持ちでしたか。

三浦 キーガン選手がすごい演技をしているのを見ていたので。

――最初から最後まで見ていたんですか

三浦 最後の30秒くらいは自分の出番だったので行きましたけど、ジャンプは全部見て。本当にもうトータルパッケージ、ジャンプとかだけじゃなくて、トータルパッケージでやっぱり優れていて。人の心をつかむっていうのがすごい上手なスケーターだなって思いながら、自分も頑張ろうって思って行きました。

――優勝するためには自己ベストを更新しなければいけませんでした。それでも「いける」という思いはありましたか

三浦 なんだろう、本当に自分との戦いだと思って。自分もこの流れをもらって、「いい演技をするぞ」っていう気持ちで臨んだので、その結果が良くてよかったです。

――「フリーでひっくり返されないように」と言っていた中で、勝ちきることが出来たのは大きいですか。

三浦 本当にすごい大きいもので。今まで負けてきたので、ようやく優勝という位置を、1位という位置をキープできて。そこは自分が今回強くなったところだと思います。これが来シーズンに生きてくると思います。

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スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。