なぜ酸素ボンベが置いてない?りくりゅうも苦しんだ酸欠地獄…チーム医師に聞いてみた

フィギュアスケートの4大陸選手権が12日(日本時間13日)まで米コロラドスプリングズで開催されました。

最終日はアイスダンスのフリーダンス(FD)が行われましたが、名手の高橋大輔選手が2度の転倒を喫するなど、酸素濃度が薄い標高1800メートル超の高地に苦しめられた、と推察できる選手が数多く見られました。

選手への影響は? なぜ酸素ボンベがないの? 期間中、選手の体調管理に努めた日本スケート連盟のチームドクターに話を聞きました。

フィギュア

力を出し尽くしたフリーの演技を終え、リンクに膝を着く三浦と木原。酸素ボンベについては「置いといた方がいいですね」(ロイター)

力を出し尽くしたフリーの演技を終え、リンクに膝を着く三浦と木原。酸素ボンベについては「置いといた方がいいですね」(ロイター)

膝を氷に着くほど疲弊したりくりゅう

――今回、なぜ酸素ボンベが用意されていないのですか

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スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。