【りくりゅうのブルーノコーチに聞く】完全制覇に向かう2人へ言い続けた心構え
フィギュアスケート世界選手権(22~26日、さいたまスーパーアリーナ)に、日本ペア初のグランプリ(GP)ファイナル&4大陸選手権の2冠王者が凱旋(がいせん)します。
今や世界から注目される存在の「りくりゅう」こと三浦璃来(21)木原龍一(30)組(木下グループ)。前回大会の銀メダルを、昨季の自分たちを超えることができれば、同一シーズンで主要3大会のタイトルのコンプリートする「グランドスラム」の完成です。
日刊スポーツプレミアムでは、昨年11月のNHK杯(札幌)に続き、ブルーノ・マルコット(Bruno Marcotte)コーチ(48)へのショートインタビューをお願いしました。
りくりゅうの4大陸選手権V直後、会場のブロードモア・ワールド・アリーナにて。演技の裏側、三浦の負傷から始まった今季について、世界選手権に向けて聞きました。
フィギュア
〈世界選手権3月22日ペアSP、23日ペアフリー〉
高地での4大陸「彼らのメンタルタフネスに満足」
――4大陸選手権、優勝おめでとうございます
マルコット氏 彼らのことを、とても誇らしく思うよ。大会に出場する時は、いつだって大きな期待があると思う。でも、経験したことのない標高(1800メートル超)の土地で、いくら一生懸命、練習を積んできたとしても住んだことのない土地で、精神的にどれくらいできるのかどうかも分からない。その中で我々はここに来て、新たなコンビネーション(3回転トーループ-2回転トーループ-2回転半)もやった。私はハッピーだ。もう少し、いい演技ができたのかもしれないけれど、今日は彼らのメンタルタフネスに満足しているよ。
――米国王者が不在だったことで、余計に彼らへプレッシャーがかかった面はありますか
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長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。