【22－23を振り返る〈3〉】感慨深い宇野昌磨、氷ガッツ山本草太、執念の鍵山優真
フィギュアスケートの22－23年シーズンを振り返る「Figure365ミーティング」の第3回をお届けします。
今季は、この1年間多くの反応をいただいたファンの皆さまの声を集め、ともに記憶をたどる「ミーティング」という形を発案しました。集まった多くのアンケート結果を紹介しながら、シーズンを5回に分けて、5人に増えた担当記者のトークで進めていきます。
第3回は12月に行われたグランプリ(GP)ファイナルと全日本選手権を振り返ります。
フィギュア
〈第3回 GPファイナル～全日本選手権〉
■Figure365ミーティング参加記者■
木下淳（42）
【担当歴】3年5カ月【今季現地取材】羽生結弦さんシェアプラクティス、中部選手権、ジャパン・オープン、羽生さんプロローグ横浜・八戸、NHK杯、全日本選手権、4大陸選手権、世界選手権
阿部健吾（41）
【担当歴】8年【今季現地取材】BEYOND、ジャパンオープン、関東選手権、スケートアメリカ、スケートカナダ、NHK杯、全日本選手権、国民体育大会、ワセダオンアイス、GIFT、notte stellate、世界選手権、世界国別対抗戦、スターズオンアイス
松本航（32）
【担当歴】7年【今季現地取材】西日本中小学生競技会、げんさんサマーカップ、フレンズオンアイス、東京選手権、近畿選手権、GP英国大会、GPフィンランド大会、GPファイナル、全日本選手権、名古屋フィギュアスケートフェスティバル、全国中学校大会、明法オンアイス、世界選手権、世界国別対抗戦、ブルームオンアイス、プリンス・アイスワールド
勝部晃多（25）
【担当歴】3カ月【今季現地取材】世界国別対抗戦
藤塚大輔（24）
【担当歴】9カ月【今季現地取材】西日本選手権、日本学生氷上競技選手権（インカレ）、全国高校選手権（インターハイ）、スターズ・オン・アイス、世界国別対抗戦
22年GPファイナル表彰式で日の丸を手にする宇野昌磨（右）と山本草太（AP）
話題盛り沢山だったGPファイナルINトリノ
藤塚 第2回はGPシリーズを辿ってきました。盛りだくさんでしたね！ いよいよ第3弾では、怒濤の12月へ突入です。
勝部 12月上旬のジュニアGPファイナルとGPファイナルはイタリア・トリノだったんですよね。確か松本さんが行かれていましたよね。トリノ王宮！エジプト博物館！サンカルロ広場！素敵だ…。
松本 トリノは思い出したくないほどきつかった…。
勝部 え？！
松本 紀平梨花選手が優勝した18年のバンクーバーもそうでしたが、ファイナルって本当にきついんですよね。出場者は6人で次から次に種目が始まるので、選手の話を聞いたら、すぐに次の種目の演技を見て…の繰り返し。書かないといけない原稿は溜まる一方…。トリノは朝は霧の洗礼を受けるし、夜はタクシーがなかなか来てくれず、真冬の会場周辺で1時間以上、ガクガクブルブル震えていました。
木下 た、確かに（…結局、フィギュア担当になって1度もGPファイナルに行けなかった…コロナめ…）。
阿部 ………（この人「今年こそ行く！」と言うかと思いきや、早々にサッカーＷ杯カタール大会の手伝いに駆り出されてたな…）。自分はGPファイナルは4回経験してて。4回〝だけ〟なんですけど、14、15年は2年連続でバルセロナ。シニアとジュニアを同会場でやるので、次から次に、という感じだったな。でも、今年のGPファイナルで1位、2位となった宇野昌磨選手と山本草太選手、その2人がジュニア時代に同じように表彰台の上位を占めたのが14年大会。その時に撮った写真がこれです。我ながら渾身の一枚！
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